竹越院長コラム40代男性の6割以上が中折れED

40歳を超えると男性の6割以上が“中折れ”に悩んでいるという事実

「勃起はするが、いざSEXになると萎えてしまう」
「挿入はできたものの、一度萎えると、その後はまったく勃起しない」

中折れED

いわゆる“中折れ”の経験を持つ中高年男性は実に多い。2009年にバイアグラで有名な製薬会社のファイザーが成人男性7710人に行った調査によれば、40代で6割、50代で7割、さらに年齢が上がって70代になるとその8割が、“中折れ”などによってSEXがうまくいかなかった経験があると回答している。きちんと勃起するのに性交の途中で萎えてしまうことから“中折れ”と呼ばれるこの現象は、どのようにして起こるのだろうか。

ペニスの勃起のメカニズムは簡単に言えば、男性が性的刺激を受けると脳がペニスにある陰茎動脈という血管を緩めろという命令を出す。この命令によって血液が大量にペニスに流れ込み、勃起に至る。そして同時にペニスに流れ込んだ血液が陰茎静脈から流出できないようになる。これによって勃起を維持しているというわけだ。つまりペニスの勃起は、海綿体に血液が流れ込むだけでなく、流れ出さないことによって実現するのである。

ペニスが勃起するときには、どのようなことが起こっているのか、もう少し詳しく説明しよう。男性が性的に興奮すると、海綿体への血液の流入を促す体内物質が出て陰茎動脈が広がる。同時に、海綿体からの血液の流出を止める体内物質が出て陰茎静脈を閉じるのだ。いわぱ、海綿体へ血液が流れ込む入り口を「開ける」シャッターと、海綿体から血液が流れ出す出口を「閉じる」シャッターが両方とも機能して勃起が維持されているのだ。簡単に言えばこのようなことが起こっている。ところが年をとると血液の流入を促す、シャッターを「開ける」体内物質の量が減っていくので「一度萎えると、再び勃起しない・・・・・・」というようなことになるのだ。また、若い頃ならほんの少しの性的刺激でもすぐに興奮が戻ったものだが、40歳をすぎると興奮はしても維持し続けることはなかなか難しい。こうしたさまざまな原因が絡み合い、勃起はするがその維持が困難になってしまうことで引き起こされるのが“中折れ”なのだ。

では、“中折れ”の原因はどのようなものなのか。直接的な要因としてはペニスの海綿体の抹消血管が収縮してしまうこと。血管が細くなれば当然、血液が流れ込みにくくなるからだ。次に、神経障害も原因となる。脳からの、ペニスの海綿体に血液を流入させる命令が神経に障害があることで伝わりにくくなるのだ。命令が伝わらなければ、ペニスは勃起しない。そして、血流の悪化も勃起の阻害要因になる。血の巡りが悪ければ、やはりペニスに血液が流入しにくくなる。

40歳以上の中高年に“中折れ”が多いのは、加齢によって血管が硬くなり、糖尿病など、生活習慣病の影響で神経障害が起こるからだ。年をとると程度の差はあるにせよ、人間には動脈硬化が起きる。体中の血管が詰まりはじめ、これが重度のかたちで心臓に起きれば心筋梗塞に、頭部に起きれば脳梗塞に至る。ペニスの海綿体の抹消血管は、これら心臓や脳の血管よりも細く、動脈硬化になるとまず最初に表れる症状が、中高年男性のSEXの敵ともいえるEDなのだ。
そして、 EDの初期症状が“中折れ”なのである。