竹越院長コラム心因性EDの種類

なぜEDになってしまうのか?を解明する(2)

1999年、国際インポテンス学会の用語委員会によるED分類試案では、心因性EDを一般型と状況型の2つに大きく分けている。

EDになってしまう原因

(@) 一般型の心因性ED

一般型の心因性EDとは、状況の変化とは無関係に常時発症するEDだと定義されている。簡単に言えばメンタルな要因で、どんなとき、誰とでも勃起しない、もしくは勃起が難しいタイプのEDと言っていい。このタイプのEDは、さらに無反応型と抑制型に分かれる。無反応型のEDはごく簡単に言えば、まさに「性的に枯れている」状態だ。勃起を促すファーストステップである性的興奮を覚えないので、当然、勃起は起きない。年を経ることで性的に興奮することもなくなった高齢者によく見られるタイプのEDである。一方、抑制型のEDは、パートナーとの人間関係からSEXを避けるようになり、性中枢のスイッチを無意識のうちに切ってしまった結果、発症するタイプのEDだ。性欲を抑えてしまうようなパートナーのマイナス面ばかりに捉われ、具体的な性的接触はもちろん、パートナーとのSEXを想像することすら避け続け、本人が気づかぬうちにEDになってしまう。このタイプのED患者は、性中枢のスイッチが切れているので性欲が生じないばかりか、SEX自体を嫌悪している人が多い。

(A) 状況型の心因性ED

一方、状況型の心因性EDは、少し変わっていて、SEXの状況によってEDの症状が表れるときとそうでないときがある。さらにこのタイプのEDは、パートナー関連型、行動関連型、精神的苦痛や適応への関連型の3つに分かれる。

パートナー関連型

特定の相手でなければ性的に興奮しない、あるいは特定の相手以外なら性的に興奮することができる夕イプのEDである。EDとはいえ条件が整えば勃起が可能なので、SEXを行っているケースが少なくない。具体的な原因については、「妻だけにはED」の項で詳述しよう。

行動関連型

行動関連型の心因牲EDは、ほかの性機能障害と関連するタイプと予期不安によるタイプに分かれる。ほかの性機能障害と関連するタイプのEDとは、早漏や遅漏、生まれつきペニスが曲がっている先天性陰茎彎曲症など、性機能障害があることでSEXを遠ざけた結果、EDとなってしまうケースなど。一方、予期不安によるEDは以降で詳述するが、過去のSEXがうまくいかなかった経験があり、「また失敗するのではないか」との不安から、SEXを行う場面になるとペニスが勃起しないタイプのEDである。

メンタルがきっかけとなる心因性EDは、個人の置かれた状況によって、実にさまざまなタイプがあり、その典型が状況型の心因性EDとも言える。次回トピックにて具体的な状況を挙げながら、さまざまな要因によるEDの説明をしていこう。