バイアグラに関するニュース「高齢者」と「バイアグラ」。高齢化する日本の下半身事情は、実はとっても元気? 2016.10.26 wed

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

高齢化社会が問題となる日本。一方で、高齢者たちの下半身事情は“元気”の2文字と言えそうです。今回は、高齢者とバイアグラをテーマに、その現状について見ていきましょう。

より需要が高まると予想されるED治療

秋田県の西明寺診療所が行ったヒアリング調査(※)によると、バイアグラの服用を希望する70歳以上の高齢男性は41%にも上ったのだとか。しかも、性欲を感じ、勃起もできる男性に絞った場合は57%と、より高い数字が出ています。

男性だけでなく、女性からもバイアグラの需要は高い模様。性欲のある高齢女性の31%が「夫にバイアグラを服用して欲しい」という回答をしているようです。

団塊の世代の高齢化に伴い、今後75歳以上の人口は増加すると考えられます。前述の調査結果と照らし合わせると、国内のED治療需要はより高まると考えられるでしょう。すでに約100億円とも言われる市場規模がさらに拡大するということで、注目が集まります。

高齢者へのED治療薬投与は大丈夫?

ED治療薬の服用は、基本的に成人を迎えていれば可能です。上限も特に設定されていないため、高齢者でも利用できます。“性欲があれば”という条件はつきますが、いくつになっても症状改善の効果が期待できるのです。それを証明するように、現在はかなりの高齢者がバイアグラやレビトラ、シアリスを服用している事例が報告されています。

たとえば、アメリカのPLAYBOY誌の創刊者として知られるヒュー・ヘフナー氏は御年90歳。現在もバイアグラを服用しているそうです。氏は80代になってからもバイアグラの服用を続けており、性生活を楽しんでいるとのこと。俗説ではありますが、バイアグラを飲み過ぎたせいで片耳が遠くなった、とも言われています。しかし、「セックスを楽しめるならそのほうがいい」といった発言を残すほどに、バイアグラを信頼しているようです。

ED治療薬が服用できないケースとは?

「高齢者にED治療薬は危険」という噂があるのには訳があります。これは、年齢を重ねるにつれて持病が増えるため。ED治療薬は、特定の所病を持つ人には処方ができないのです。そのため、高齢者がED治療薬を入手しようと考えた場合は、必ずかかりつけの主治医に相談をする、もしくは、ED治療クリニックの医師に、持病のことを包み隠さず伝えることが求められます。

偽バイアグラには十分注意

近年は、バイアグラの偽造品が巷に出回り大きな問題になっています。インターネットでの個人輸入や、スナック、ラブホテルなどで流通している偽バイアグラはその勢いを留めず、世界的に多くの被害者を出しているよう。世界保健機関(WHO)の推測では、偽装品の貿易取引額は約3兆1500億円にも上ると言います。

供給の中心になっているのは中国・インド・北朝鮮。日本へ流される偽装品の8割は、中国で作られたものだそう。ちなみに、そもそもED治療薬は医師の処方が必要になるのですが、こうした個人輸入がまかり通るのには「個人使用目的で1カ月間使用する量であれば、例外的に個人輸入が認められる」という制度が悪用されているからです。

高齢者からの需要が高まるED治療薬。持病との兼ね合いさえ注意すれば、より日本を元気に明るくしてくれると期待できます。一方、偽バイアグラなどの偽装品については気をつけなくてはなりません。場合によっては健康に重篤な悪影響を及ぼすものもあるとのこと。今後、さらに高まる高齢者からの需要を考えると、この問題はより深刻さを増してくはずです。

元記事: exiteニュース http://www.excite.co.jp/News/column_g/20161025/BestTimes_3516.html?_p=3