バイアグラに関するニュースなくならないネットでの偽造ED薬! 購入者が胸に秘める“理由”とは? 2017.1.12 thu

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

次々と明らかにあるバイアグラなどのED治療薬、偽造問題。ニュースでも取り上げられ、目にする機会も増えているはずですが、未だに被害がなくなることはありません。その理由や、購入者の心理について解説します。

確証のない“本物”と、広まる偽造薬

バイアグラを含むED治療薬をインターネットで購入した人に対し行ったアンケートでは、驚きの結果が出ているようです。まず、購入者の97.5%は、なんとネット上に偽造薬が出回っていることを認知しているのだとか。つまり、偽物があるリスクについては承知のうえで、購入をしているようです。

さらに興味深いのは、75.4%の人が「本物の偽物の見分けがつかない」と回答しているにもかかわらず、87.7%の人が「自分が購入したのは本物である」と答えている点です。偽物を見破る術がないのに、なぜ本物を購入できたと信じられるのか、根拠に疑問が残ります。

なお、2016年11月24日に行われたファイザー、バイエル薬品、日本新薬、日本イーライリリーによる合同プレスセミナーでは、インターネット上で販売されていたED治療薬45品の内、35.6%が偽造品であることが分かっています。この点から考えても、自分が購入したものが本物であるという自信は、楽観的としか言いようがありません。

なぜインターネットでの購入がなくならないのか?

ネット上の偽造品問題が取りざたされる近年においても、未だに購入者が減らないのにはどのような原因があるのでしょうか?予想されるのは以下です。

インターネットでの購入が安いから

ED治療薬の販売サイトのないには、1200円程度でバイアグラ・ジェネリックを販売しているところがあるようです。これは、国内での販売価格と比べ、確かに割安と言えるでしょう。

しかし、中には3800円程度でED治療薬を販売しているサイトもあります。国内での購入価格よりも高いにもかかわらず、こうしたビジネスが成り立つのは人の心理として「高いから安心」というものもあるのでしょう。せっかく高いお金を出したのに、偽造品を掴まされていたとあっては目も当てられません。

ちなみに、バイアグラには25ミリグラム、50ミリグラム、100ミリグラムがあります。しかし、100ミリグラムは国内未承認(レビトラ・シアリスは100ミリグラムがそもそもない)なので、日本に出回ることはありません。その情報を知っている人の中には「20ミリグラムだから本物だ」と思い込まれる方もいらっしゃるようです。

しかし、偽造品の中には本物に合わせ「20」といった刻印がされているものもあるのだとか。見た目だけで判断できないのが、この問題の深刻さにつながっています。

病院へ行くのが恥ずかしいから

値段以外でネット購入の理由となるのは、医師の診療に恥ずかしさを感じるからと予想されます。EDは非常にセンシティブな問題であるが故に、男性の中には自分一人で解決したいと考えてしまう方が多いのでしょう。

現在の日本には、中・重度のED患者が1130万人程度いると言われています。軽度の症状を含めると、さらに多くの男性が下半身の問題に悩まされていると言えるでしょう。にもかかわらず、医療機関で診療を受け、ED治療薬を受けた人は全体の9%程度だと言われています。

こうしたデータからも分かる通り、男性の多くはEDに強いコンプレックスを抱き、その解決策として病院やクリニックへの通院を選択しないようです。ED治療はQOL疾患とも言われます。自分自信が満足できないと感じれば、いつ受診しても問題ありません。

「最近なんだか元気がない」

「朝立ちの回数が少なくなった」

といった理由でも構いませんので、ぜひお気軽に足をお運びいただければと思います。

元記事: @niftyニュース https://news.nifty.com/article/item/neta/12108-1721/