バイアグラに関するニュース偽造バイアグラが正規ルートを通り、オーストラリアの小児病院へと流入 2017.2.27 mon

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

オーストラリアの小児病院にて、偽造バイアグラが発見されたとのニュースをABC放送(電子版)が伝えています。今回の事件では、正規ルートでの流入にもかかわらず、偽造薬が紛れ込んでしまった点が大きな問題と言えるでしょう。詳細についてお伝えします。

小児病院で偽造バイアグラが発見される

オーストラリアの正式医薬供給チェーンには、さまざまな種類の偽造処方箋対象役が出回っていると言われています。2016年に行われた政府により取締作戦では、月間で90件近い違法医薬品の押収が行われました。そんな中、今回はなんとランドウィックのシドニー小児病院で、偽造バイアグラが発見されてしまいました。

同院ではこれまで、肺高血圧症の小児の治療にバイアグラを砕き利用してきました(※)。発覚当日も同じように錠剤を砕いていたところ、錠剤の粒が通常よりも粗いという異変に気づきます。職員はこれをバイアグラのメーカーであるファイザー社へ連絡。同社からは、そのバイアグラは偽造品である、という報告を受けました。

※バイアグラの有効成分はシルデナフィルと呼ばれるもので、勃起不全だけでなく、肺動脈性肺高血圧症の治療薬としても使われます

偽造バイアグラはその後、医薬規制当局によって分析がなされます。その結果、小児病院へ持ち込まれていたバイアグラからは、有効成分シルデナフィルが本来の含有量より少なく検出されました。

医師はコメントで「偽造医薬品の投与が患者に行われていたら、どのような事態が引き起こされたかわからず、非常におそろしい」との見解を述べています。なお、NSW州保険省では、偽造医薬品は事前に発見されたので、患者への投与はなかったと発表されています。

偽造バイアグラ流入のルート

オーストラリアにおけるバイアグラの流通は、大手医薬供給元のSymbion社が一手に担っています。今回発見された偽造役は、認可薬剤師であるミナ・アッティア氏によって納入されました。調べによると同氏は、無許可提供業者から偽造バイアグラを購入したと認めています。一方で、「正規品と見た目がうりふたつであり、見分けるのは困難だった」とも語っています。

Symbion社は、事件発生後すぐに同社が納入したバイアグラを、真偽にかかわらず回収。また、認可薬剤師などからの医療品の仕入れをやめ、すべてメーカーと直接取引をするように方針を変更したようです。

元記事: @niftyニュース http://nichigopress.jp/ausnews/businessnews/139601/
ニュースソース: ABC放送 http://www.abc.net.au/news/2017-02-22/pharmacist-fights-for-licence-over-fake-viagra-found-at-hospital/8292814