精力剤

浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修

精力とは、「精神・肉体の活動する力、仕事を成し遂げる元気」と定義されており、「肉体的な疲れ」や「精神的な疲れ」を軽減する「医薬品」や「食品」を総じて、精力剤と呼ばれます。男性に対してのみ使われている場合もありますが、「女性の精力」という表現もあり、その場、その場で使い方が変化しています。

医学的には、40歳を過ぎた頃から起こる精力の低下は、男性ホルモンや女性ホルモンの低下が原因の1つとして考えられています。

ホルモン低下というと女性特有の閉経期前後に「更年期障害」が起こることがよく知られていますが、男性の加齢でも、ホルモン変化や代謝の低下によって「更年期障害」が起こることが分かっており、やる気がなくなる、行動力がなくなる、慢性的にだるいなどの精力減退の要因となっています。

このような症状に対応するために、ホルモンを補充できる医薬品や、代謝を上げるサプリメント、ビタミン・ミネラルを補給できるドリンクなど様々な商品が販売されています。

また、精力剤として連想するものとして、「性欲を高めるもの」や「勃起力を高めるもの」など「性」に関連するものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

どのようなものがあるのか見ていきましょう。

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数ある精力剤ですが、その中でも大きく分けると「医薬品」と「サプリメントなどの食品」の2つに分類され、以下のような有効成分があります。

医薬品

医薬品の中で、精力や勃起に関連するものとしては、医療機関から医師の問診に基づいて処方されるED治療薬の他、薬局・ドラックストアで薬剤師の説明を受けて購入するテストステロン補充薬があります。また、身近なものとしては、ドラックストアで買える漢方やビタミン剤、にんにくからの抽出成分なども、滋養強壮を効果・効能としており、ドリンク剤や錠剤など精力剤として利用されています。

医薬品の中でも精力剤としては5種類に分類され、それぞれの異なる目的で利用されています。以下表をご覧下さい。

精力・勃起に関連する医薬品

種類 ED薬
(勃起不全治療薬)
テストステロン補充
(内服薬・塗り薬)
漢方成分が主に
配合された滋養強壮薬
ビタミンCやB群などが
配合された滋養強壮薬
タウリンなどが配合された
ドリンク剤など
製品画像
有名な
ブランド
バイアグラ
レビトラ
シアリス
金蛇精
オットピン
オットピン-S
チオビタゴールド
ユンケル黄帝液
ヘパリーゼドリンク
アリナミンEX
リポビタンD
リゲイン
効果
悩み別
ED
(勃起不全)

中折れ
(性行中に萎える)

勃起時の硬さ
が不十分
男性更年期
(LOH症候群)

テストステロン
補充

やる気がでない
継続する慢性疲労
滋養強壮剤・疲労回復・栄養補給

※滋養強壮とは:身体の弱い部分を栄養素で補給し、
体質を改善して強い身体をつくること。

※病中病後・発熱性消耗性疾患・食欲不振・
栄養障害・妊娠授乳期などの場合の栄養補給
分類 処方箋用医薬品 第1類医薬品 第2類医薬品 第3類医薬品 指定医薬部外品
厚労省
の認可
あり あり あり あり あり
購入できる
ところ
医療機関
[医師から処方される薬]
薬局・ドラックストアのみ
[薬剤師の説明が必須]
薬局・ドラックストアのみ 薬局・ドラックストアのみ 薬局・ドラックストア
コンビニなど小売店
通販
郵送購入
オンライン処方にて可能
[医師との電話問診必須]
可能
[薬剤師の相談必須]
可能 可能 可能
主成分 シルデナフィル
バルデナフィル
タダラフィル
メチルテストステロン 第2類医薬品成分として
指定されている
ジオウエキス
シベットエキス
インヨウカク
などの漢方成分
第3類医薬品成分として
指定されている
ビタミン(類似成分)
ニンニク抽出物
肝臓加水分解物
クコシ、ゴミシ、
オウギ
などの漢方成分
ビタミン、タウリン
グルクロノラクトン
カルニチン、カフェイン
など
詳しく
見る
ED治療薬7種類の比較
有効性・安全性は?
メチルテストステロン
の効果
第2類医薬品に分類
される成分
第3類医薬品に分類
される成分
タウリンの効果
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① 処方箋用医薬品(医療用医薬品)

病院やクリニックなどの医療機関で、診察や問診を受けて医師の処方箋に基づいて出される医薬品。厚生労働省に認可されており効果と安全性がしっかりと確認されているが、正しく使用することが前提で、他の薬との飲み合わせに問題がないかの確認や、一人一人の症状や年齢、体重をもとに、医師が薬の種類や有効成分量を決定するお薬です。

テストステロン補充薬としては、あすか製薬のエナルモンデポー筋注125mg/250mgがあり男子性腺機能不全や男子不妊症の治療に使われています。

勃起や精力に関連するものとしては、性行為時の勃起を補助する、バイアグラ(シルデナフィル)・レビトラ(バルデナフィル)・シアリス(タダラフィル)などのED治療薬があります。

② 第1類医薬品

薬局やドラックストアで、薬剤師の説明を受けて購入できる医薬品。厚生労働省に認可されており効果と安全性がしっかりと確認されているが、正しく使用することが前提で、薬剤師より文章によって十分に説明を受けて使用する必要があります。

精力に関連する薬として、メチルテストステロン(男性ホルモン)を補充する薬があります。

代表的な製品としては、ヴィタリス製薬株式会社より発売されている「外用ホルモン塗布剤オットピン」「オットピン-S」という塗布薬や摩耶堂製薬株式会社の金蛇精という糖衣錠があります。
また、「オットピンシリーズ」には他に清涼飲料水としてオットピン亜鉛MAXドリンク、栄養補助食品としてオットセイマカカプセルが販売されていますが、こちらにはテストステロンは含まれていません。

③ 第2類医薬品

薬剤師又は登録販売者がいる薬局やドラックストアで購入できる医薬品。厚生労働省に認可されており効果と安全性が確認されています。副作用などの説明を受けて使用することが推奨されています。

精力に関連する薬として、ドリンクや錠剤・顆粒タイプのものがあり、第2類医薬品成分に指定されている生薬や動植物由来成分が含まれています。主に、滋養強壮、肉体疲労・病中病後・発熱性消耗性疾患・食欲不振・栄養障害・妊娠授乳期などの場合の栄養補給、虚弱体質が効果効能となっています。

代表的なものとして、佐藤製薬 ユンケル黄帝液大鵬薬品 チオビタゴールドなどがあります。

④ 第3類医薬品

薬剤師又は登録販売者がいる薬局やドラックストアで購入できる医薬品。厚生労働省に認可されており効果と安全性が確認されています。副作用の症状が比較的軽いビタミン類似物質や肝臓分解物、熟成ニンニク抽出成分などが配合されています。

精力に関連する薬として、第2類と同様にドリンクや錠剤・顆粒タイプのものがあり、第3類医薬品成分に指定されている生薬や動植物由来成分が含まれています。主に、滋養強壮、肉体疲労・病中病後・発熱性消耗性疾患・食欲不振・栄養障害・妊娠授乳期などの場合の栄養補給、虚弱体質が効果効能となっています。

代表的なものとして、フルスルチアミンを配合した武田薬品 アリナミンEXplusや肝臓水解物を配合したゼリア新薬 ヘパリーゼドリンクⅡ、濃縮熟成ニンニク成分を配合した湧永製薬 キヨーレオピンなどがあります。

第2類医薬品と第3類医薬品の違いについて

精力に関して、医薬品として効果効能が表示できるものには、上記第1類医薬品の効果効能の他は、「滋養強壮・肉体疲労・病中病後・発熱性消耗性疾患・食欲不振・栄養障害・妊娠授乳期などの場合の栄養補給」と決められており、第2類医薬品、第3類医薬品共に効果・効能の表示は基本的に同じものとなります。その他、眼精疲労や肩こり、筋肉痛、関節痛の緩和など個別の部位別に効果効能の表記が認められているものがあります。

配合されている成分が、副作用リスクが比較的高い第2類医薬品成分と、副作用リスクが比較的低い第3類医薬品成分に分けられており、含まれる成分によって第2類医薬品になるのか、第3類医薬品になるのかが決まります。

平成26年までは、第2類医薬品は副作用リスクが比較的高いことから、インターネット販売はNG! 第3類医薬品はインターネット販売OK!という大きな違いがありましたが、平成26年6月12日より医薬品規制の見直しによって、第2類医薬品も通販が解禁されて、購入の際には、第2類と第3類医薬品の大きな違いはなくなりました。
参照政府広報オンライン 医薬品のネット販売について

⑤ 指定医薬部外品

従来は医薬品に分類されていたものが、規制緩和によって薬局やドラックストアだけでなく、コンビニなどの小売店でも購入できるようになったもので、厚生労働省に認可されており効果と安全性が確認されています。副作用のリスクが低く、精力に関連する薬として、タウリンが含まれるドリンク剤が有名です。こちらも、滋養強壮、肉体疲労・病中病後・発熱性消耗性疾患・食欲不振・栄養障害・妊娠授乳期などの場合の栄養補給、虚弱体質が効果効能となっています。

代表的なものには、タウリン1,000mg配合した大正製薬 リポビタンDや ビタミン様物質のベンフォチアミン・ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを配合した第一三共ヘルスケア リゲインなどがあります。

食品(サプリメント)

ビタミンB群をはじめとするビタミン類、亜鉛・鉄などのミネラル類、アルギニン、シトルリンなどのアミノ酸の他、様々な植物からエタノール抽出されたものを有効成分として、サプリメントなどで販売されています。
有名なものとしてアサヒのディアナチュラDHCのマルチビタミン大塚製薬のネイチャーメイドカークランドのカークランドシグネチャー等々があります。

ビタミンやミネラル以外の成分では、ヒト試験で男性更年期(LOH症候群)に明確に効果が認められたサプリメント成分はありませんが、2017年5月に日清ファルマ社より、「含硫アミノ酸含有タマネギエキス摂取」による男性更年期症状の改善効果が、ヒト試験で確認されたと発表されています。

タマネギエキス摂取による男性更年期症状の改善効果(日清ファルマ株式会社)
日清ファルマ株式会社のサプリメント「T-アリイン」

また2022年9月に、株式会社日本薬業社より、「田七人参エキス」に含まれる「ギンセノシド」という成分が男性ホルモンであるテストステロンの分泌を促し、男性更年期症状を緩和することを発表しており、「機能性表示食品」として発売されることが期待されます。
男性更年期に対するエビデンスを取得した田七人参エキスを紹介(食品と開発)

「機能性表示食品」とは?

販売者の責任で、科学的根拠を基に機能性を表示するために消費者庁に届け出された食品のことで、一般的なサプリメントと比較して科学的根拠に基づいたデータが揃っているサプリメントのこと。
参照消費庁「機能性表示食品とは?」

男性では、精力というと、仕事や私生活での「やる気」「活力」「行動力」をまず思い浮かべるのではないでしょうか?
10代や20代の頃は、積極的に動けたのに、今ではなかなか行動出来ない、やる気がでないと感じている方も多いはずです。

精力減退の原因をメンタルと考える方が多いですが、実は、加齢による血流低下やホルモンの分泌低下などの内分泌異常が、大きく関わっている場合もあります。
男性ホルモン(アンドロゲン)の急激な低下によって起こる症状は、「男性更年期」と呼ばれ、医学的には、「LOH症候群」と命名されています。40歳以上の男性では誰にでも起こる可能性があります。
若い方でも、普段から強いストレスを感じている方では、男性ホルモンの急激な低下が起こっている場合があります。

また、体内の代謝に関与していたり、体を構成しているビタミンやミネラルの不足、タンパク質の摂取不足などが、活力や行動力を低下させます。

これらのホルモンの分泌異常や、栄養素の不足は、以下のような症状を引き起こします。

  • 仕事のやる気が出ない
  • 体が慢性的にだるい
  • 大切な用事を忘れてしまう
  • 奥さんからSEXに誘われても性欲がわかない
  • 性行為が面倒

これらの症状を改善するために、不足してるホルモンや栄養素を医薬品やサプリメントで補給出来るように作られたものが男性向けの精力剤です。

「LOH症候群」とは、加齢やストレス、その他の病気によって、男性ホルモンの1つである「テストステロン」の体内での分泌量が低下し、「やる気の減退」「記憶力の低下」「筋力の低下」「勃起不全」「性欲減退」などが起こる症状です。

LOH症候群のセルフチェックが以下サイトから行えます。気になっている方は試してみるとよいでしょう。
男性更年期・LOH症候群セルフチェック(大東製薬工業株式会社・外部サイト)

また一方で、男性の精力としては「男性器の勃起機能」を連想する方もいらっしゃるのではないでしょうか?男性器の勃起力低下は、医学的には、「ED(勃起不全)」と呼ばれ、主に、加齢による動脈硬化が原因のものと、心因性のものがあります。

  • 性行為中に勃起が維持出来ず、中折れしてしまう
  • 十分な硬さが出ないため、挿入出来ない
  • 十分に勃起しないため、挿入してもすぐに抜けてしまう

これがまさにEDの症状です。
2022年8月に日本人男性20歳~79歳の6,000人を対象に当院が行った調査では、
軽度ED(勃起維持頻度:10回中9回)は596万人
軽度~中等度ED(勃起維持頻度:10回中7~8回)は455万人
中等度ED(勃起維持頻度:10回中4~6回)は372万人
重度ED(勃起維持頻度:10回中1~3回)は251万人
完全ED(勃起維持頻度:10回中0回)は328万人
中等度以上(勃起維持頻度:6回以下)の深刻なEDに悩む成人男性は約952万人もいると推計されました。

勃起不全(ED)改善薬としては、バイアグラなどのPDE-5阻害薬が開発され、今では世界中のED男性に重宝されています。

またサプリメントなどでも勃起力を改善する効果が謳われているものがありますが、作用機序も明確な医薬品であるED治療薬に勝るものはありません。

※ED治療薬は、正確には精力剤として分類するべきではありませんが、「精力剤=勃起を促す薬」と考えている方もいらっしゃいますので、こちらで言及させて頂きました。

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精力に効く漢方というと、マムシスッポン朝鮮人参など誰もが聞いたことのある有名なものが多いのではないでしょうか?漢方と呼ばれるものも、日本の法律では、すべて医薬品(医薬部外品)か食品に分類されます。例えば、精力増強効果があるとされる「ムイラプアマ」は、根の部分は、特定の成分を含むため、医薬品に分類されます。しかし、根以外の他の部分は、特定の成分を含まないため、食品として使用することができます。漢方を使う場合でも、使用されている部位によって大きくその作用は異なります。

女性向け精力剤として現在あるものは、ドラックストアなどで販売されている「女性向け栄養ドリンク」や「女性向け栄養サプリメント」、「ビタミン剤」などです。医薬品に分類されるものと、食品に分類されるものがあります。

女性の慢性的な疲れや疲労感、やる気低下の原因の一つに、鉄の欠乏があります。
月経のある方で、鉄剤を摂取していない方の、ほとんどが「鉄欠乏」状態にあります。これは、生理によって、毎月、鉄を多く含む大量の血液が失われるためです。また、鉄の吸収率は低く、月経で失われた量を普段の食事から十分補うのは、なかなか出来ません。そのため、女性をターゲットにしている精力剤・栄養剤の多くに、鉄が配合されています。

鉄は、赤血球を作る大切なミネラルですので、不足している方が補給すると、慢性的な疲れや疲労感が大きく改善される可能性があります。

鉄は、非常に吸収率の低い成分ですが、サプリメントなどの食品成分である「ヘム鉄」は、タンパク質で鉄が包まれた状態となっており、高い吸収性があることが分かっています。

また40代を過ぎた頃より、「更年期障害」が慢性疲労、やる気の低下などを引き起こすことが知られています。女性は閉経に向けて、エストロゲンをはじめとする女性ホルモンの分泌が急激に低下し、ホルモン状態のバランスが崩れるため、のぼせやほてり、大量の発汗、動悸をはじめとする諸症状が起こります。また「やる気の減退」や「朝起きられない」「性行為に対する嫌気」などの、俗に言われる「女性の精力」を低下させる場合もあります。

女性の更年期治療には、医師に処方してもらう処方箋用医薬品を用いて、女性ホルモンを補充する方法(HRT)がありますが、その容量調整は非常に難しく、専門医の指導が不可欠です。
アメリカやヨーロッパなどの諸外国では、より副作用の少ない「ナチュラルホルモン(NHRT)」を使った治療も行われているようです。

今まで女性の性欲を高めたり、性行為の気持ち良さを上げる、女性の性分泌液の量を高める、などを謳ったものがありますが、世界的にその有効性が確認された合法の成分は存在しませんでしたが2015年10月に米国FDAにて女性の性的欲求低下障害(HSDD)の改善薬として「アディ(addyi)」という医薬品が認可されています。発売元はスプラウト・ファーマシューティカルズでしたが発売直後にバリアント・ファーマシューティカルズ社に買収されています。有効成分はフリバセン、発売当時は女性用バイアグラとして注目が高まったが薬自体が高いのと毎日の服用を長期間続けなければいけず、更に40%以上の割合で吐き気やめまいや眠気等の副作用があることから売れ行きはよくなかった。発売から4年経過した現在も全く話題にもなっていないので今後も期待はできないでしょう。
その後、同じく米国にて2019年6月に新たなHSDD治療薬としてブレメラノチド(商標名Vyleesi)という自己注射薬がFDAによって承認されています。こちらは性行為の45分前に腹部または腿(もも)に注射して使用します。

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