シアリスジェネリックシアリスのジェネリック医薬品について

浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修

国内正規シアリスジェネリックとは、日本新薬のシアリス錠と同じく「タダラフィル」を有効成分とし、勃起不全治療薬として厚労省から製造販売承認を取得した医薬品のことをいいます。
日本国内では2020年2月19日に沢井製薬株式会社がタダラフィル錠10/20mgCI「サワイ」を、同年11月2日に東和薬品のタダラフィルOD錠10mg/20mgCI「トーワ」も厚労省より製造承認を取得し、当院でも処方をしています。
当院では取扱いはありませんが他に、ファイザー、あすか製薬、クラシエ製薬、辰巳化学、江州製薬、富士化学工業も承認を取得し発売されています。
詳しくは国内正規シアリスジェネリック一覧比較表をご覧下さい。

1万円以上で送料無料。
来院歴が無くてもOKです。

未承認薬のジェネリックには注意して下さい

偽物が混じる危険性が高い個人輸入で仕入れた海外のシアリスジェネリックを処方している男性専門クリニックがあります。そこで購入したシアリスジェネリックを服用して「気持ち悪くなった」「嘔吐した」「下痢になった」という相談が当院にも多く寄せられるようになってきました。以下に正規品のシアリスと非正規品のシアリスジェネリックの画像を載せますのでご確認下さい。処方された薬のメーカーを伏せている場合もありますので必ず製造販売元を聞き、万が一教えてくれないようであれば処方を断るのがよいでしょう。また既に処方され自宅に持ち帰ってしまった場合、処方されたお薬が正規品一覧表に無いようであれば服用を避けることをオススメします。


国内でのシアリスジェネリック比較表
剤形製造
販売
特徴処方価格
(税込)
販売承認日 2007年7月31日、
発売開始日 2007年9月12日
10mg日本新薬
株式会社
割線×
水で服用
1,500円
10錠以上で
1,400円
20mg1,600円
10錠以上で
1,500円
販売承認日 2020年2月19日、
発売開始日【10mg:2020年3月26日】【20mg:3月19日】
10mg沢井製薬
株式会社
割線×
水で服用
1,200円
10錠以上で
1,100円
20mg1,300円
10錠以上で
1,200円
販売承認日 2020年11月2日、
発売開始日【2020年11月11日】
10mg東和薬品
株式会社
割線〇
OD錠
水無しで
服用可能
1,200円
10錠以上で
1,100円
20mg1,300円
10錠以上で
1,200円
【後発品】
タダラフィル錠10mg/20mgCI「ファイザー」
販売承認日 2020年2月19日、
発売開始日 2020年7月3日
10mg製造販売元:リョートーファイン株式会社

販売:ファイザー株式会社

提携:マイラン製薬株式会社
割線○
水で服用
取扱い
無し
20mg割線×
水で服用
【後発品】
タダラフィル錠10mg/20mgCI「あすか」
販売承認日 2020年2月19日、
発売開始日 2020年5月25日
10mg製造販売元:大興製薬株式会社

発売元:あすか製薬株式会社

販売:武田薬品工業株式会社
割線○
水で服用
取扱い
無し
20mg割線×
水で服用
【後発品】
タダラフィル錠10mg/20mgCI「クラシエ」
販売承認日 2020年2月19日、
発売開始日 2020年5月22日
10mg発売元:クラシエ薬品株式会社

製造販売元:シオノケミカル株式会社
割線○
水で服用
取扱い
無し
20mg割線×
水で服用
【後発品】
タダラフィル錠10mg/20mgCI「TCK」
販売承認日 2020年2月19日、
発売開始日 2020年4月27日
10mg販売元:本草製薬株式会社

製造販売元:辰巳化学株式会社
割線○
水で服用
取扱い
無し
20mg割線×
水で服用
【後発品】
タダラフィル錠20mgCI「GO」
販売承認日 2020年6月12日、
発売開始日 2020年10月8日
10mg製造販売元:江州製薬株式会社割線○
水で服用
取扱い
無し
20mg割線×
水で服用
【後発品】
タダラフィル錠20mgCI「FCI」
販売承認日 2021年2月16日、
発売開始日 2021年7月1日
10mg製造販売元:富士化学工業株式会社割線○
水で服用
取扱い
無し
20mg割線×
水で服用

上記の通り既に数社からシアリスのジェネリック医薬品が発売されていることから既にシアリスの特許は満了を迎えています。
では、特許の満了日はいつだったのか?
日本の特許庁が公開している『特許情報プラットフォーム|J-PlatPat』からシアリスの物質用途特許を調査したところ以下の特許情報にたどり着きました。

【出願人】リリー アイコス リミテッド(2006年に米リリーが米アイコスを買収するまでは「リリー・アイコス」というジョイントベンチャーとしてシアリスを製造販売していた)
【発明の名称】単位製剤
【特許番号】特許第4975214号(P4975214)
【出願日】平成12年4月26日(2000年4月26日)

上記のものがシアリスに関係する特許かと思われます。画像は、「公開特許公報」の1枚目です。【請求項1】にシアリスの有効成分であるタダラフィルの構造式と「単位製剤あたり1乃至(ないし)20mg含み、ヒトにおける勃起不全の処置に使用される内服用単位製剤。」と明記されていますので間違いないでしょう。この経過情報照会より登録情報を確認すると「存続期間満了日(2020/04/26) 」と明記されているので特許満了を迎えるのは2020年4月26日ということがわかります。
しかし、2020年2月19日に沢井製薬、あすか製薬、クラシエがタダラフィル錠CI(シアリスジェネリック)の製造販売承認を取得し、沢井製薬は3月19日に発売開始しています。また上記の公開されている特許情報を確認すると数回、シアリスの特許無効の裁判がなされていることから2020年4月26日以前に既に無効となっていたことは間違いないでしょう。

実は、シアリスの特許が満了を迎える数年前からインドでは既に何種類ものシアリスのジェネリックが発売されていました。Googleで「シアリス ジェネリック」と検索すると個人輸入代行業者の運営する医薬品の通販サイトがたくさん表示されます。そのサイト内にはシアリスのジェネリックとして「タダリス」「タダシップ」「タダリフト」「メガリス」「エレクタリス」等々、インド製の薬が販売されているのです。

なぜインドだけ多くの種類のシアリスのジェネリックが発売されているのか?それはインドの特許法に理由があります。それは2005年に特許法が改正されるまで物質特許が認められていなかったことから、国際特許が有効な様々な薬剤のジェネリック医薬品がインド国内の製薬会社から製造販売されていました。そして2005年にようやく物質特許が導入されたものの2005年1月より前に既に発売されていたジェネリック医薬品に関しては引き続き発売できるようになっているためです。他に国境なき医師団の財源が逼迫しているため活動を続けるためには先進国の医薬品は高額なので安価なインドの医薬品に頼わざるを得ないという状況。つまり慈善事業が絡んでいるため手を付け難いということもあります。
これらインド製のシアリスジェネリックも以下で紹介しておりますのでご興味のある方はご覧ください。

日本国内で海外製のシアリスジェネリックを入手するためには、医療機関であっても偽物が多く混入する個人輸入しか方法がありません。全国の主要駅に複数院展開している某男性クリニックでは個人輸入した海外製のシアリスジェネリックを「正規の流通経路より仕入れているので安心です」などと記し処方をしているそうですが、思わぬ健康被害に遭う可能性もあるので服用は止めておきましょう。厚労省から認可を得た国内で正規流通している医薬品しか安全は担保されないのです。

以前からも多少はありましたが2016年に入ってから当院に来られた患者様から次のようなご相談が急増しています。
「他のED治療専門のクリニックで怪しいシアリスジェネリックを処方されたのですが、服用しても大丈夫ですか?どのこメーカー薬か訊ねても教えてくれず。。。」
何度か実際に処方された現物の薬剤を拝見しましたが明らかに非正規品ですので、答えは「ノー」です。その怪しい薬剤と一緒に1枚の説明書きも添付されていました。そこには「当院の海外製品は正規の手続きを経て輸入しております。輸入時に関東厚生局へ薬監証明の発給も受けている」と書かれています。これについても説明いたします。
まず「正規の手続きを経て輸入」とありますが海外のED薬を輸入する際に正規ルートで仕入れているという意味ではないのでお気を付け下さい。
次に「関東厚生局へ薬監証明の発給も受けている」とありますが、薬監証明自体は書類上の手続きだけで薬の品質をチェックしているわけではないのです。よって偽物の可能性も十分あるということです。
特許というのは新薬開発に莫大な経費と時間を費やした製薬会社に付与されます。ある一定期間独占的な権利を与えることで開発費を回収できる仕組み。それにより新薬が開発され国民の健康維持に一役買っているのです。よって、もしも海外製医薬品の正規ルートがあったとしたならば特許の意味が無くなってしまいます。確かに海外の医薬品を患者様への処方目的で輸入する場合、所轄の地方厚生局で薬監証明の発給を受けることは義務付けられています。しかしながら前述のとおり特許法維持の兼ね合いもあり厳格な条件が定められています。
これは厚生労働省のHPにも明記されています → 薬監証明の取得について - 厚生労働省

  • 治療上緊急性が高いこと
  • 代替の治療薬が国内に流通していないこと
  • 輸入した医師が自己の責任のもと、自己の患者の診断又は治療に供すること

ED治療自体は、緊急性があるケースは少なく、国内ではシアリスや正規ジェネリックが流通していることから、代替品が流通している。にも関わらず海外製シアリスジェネリックをあたかも正規ルートで輸入して、更に薬監証明の発給を受けているというのには矛盾点があることは誰でもお分かりいただけるかと思います。万が一重篤な副作用が発症した際に公的機関からの援助が受けられる医薬品副作用救済制度も受けられないというリスクもあることを付け足しておきます。
なお、バイアグラのヴィアトリス、レビトラのバイエル薬品、シアリスの日本新薬の提供する病院検索サイトからも非正規品を処方するクリニックは削除されました。非正規品を避けたい方は、ED治療を行う男性専門クリニックで以下の病院検索サイトに掲載されていないクリニックでは処方を受けないのが賢明です。


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