バイアグラバイアグラは心臓に負担をかけるのか?

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

バイアグラは心臓に悪いと思っている人が多いので、それについて解説しています。しかし、心臓疾患である狭心症を患っている、または狭心症の疑いのある人の中にはバイアグラを併用すると危険なお薬がございますので、注意が必要です。詳しくは → バイアグラの併用禁忌薬

バイアグラが心臓に与える影響

「バイアグラって心臓悪いのですよね?」と質問をいただくことが非常に多い。つまり心臓負担をかけると思っておられる方が多いということ。しかし、それは誤解です。
もともとバイアグラは狭心症の治療薬として研究・開発されたものであり、血管を拡張して血圧を下げる薬ですので服用するだけであれば逆に心臓への負担を軽減させるお薬と言えます。よって、バイアグラが直接心臓に負担をかけることはありませんのでご安心ください。
しかし、一つだけ大事な注意点があります。それはバイアグラを服用し勃起力が上がることで、性行為の時にテンションが上がりいつもより頑張り過ぎてしまい、行為自体が激しくなることで心臓に負担をかけてしまう点です。心臓に持病をお持ちの方は、このことをよく理解して勃起力が上がったからといって自らのテンションも上がり過ぎないように心がけておくことが大事です。

バイアグラと狭心症

狭心症の方から「狭心症なのですが、バイアグラを飲んでも大丈夫ですか?」というご質問をいただきます。このご質問についてのポイントは、何よりもまず、“性行為自体が可能かどうか”を狭心症治療でかかられている主治医に確認することです。性行為は適度な運動をすることと同じで血圧と脈拍が上昇しますので心臓に負担がかかります。その運動が患者様の心臓に問題無いのかどうかを確認しておく必要があるということをよく理解しておいて下さい。
では、主治医に確認し性行為は可能となった場合ですが、更に注意すべき重要事項が2つございます。以下の2項目は必ずチェックしておいて下さい。

重要事項「その1」

狭心症の薬で血管拡張させ血圧を下げる効果のある硝酸イソソルビドやニトログリセリンを主成分とする硝酸剤を処方されていないかどうかです。バイアグラと硝酸剤を併用すると両剤の血管拡張作用の相乗効果で命を脅かすくらい血圧が急激に低下させ過ぎてしまう可能性があるためです。よって当院でも硝酸剤の処方を受けている患者様にはバイアグラを処方していません。

重要事項「その2」

万が一、性行為中に狭心症の発作が起きた時のためにパートナーに必ずバイアグラを服用していることを伝えておくことです。レビトラやシアリスを服用している場合も一緒です。これは発作が起きて救急隊が駆け付けた時に応急処置としてニトロ(硝酸剤)を投与されることを防ぐためです。発作が生じた本人は言葉を発することすらできない状況なので代わりにパートナーにバイアグラを服用していることを救急隊に伝えてもらう必要があるからです。バイアグラとニトロの併用は血圧が下がり過ぎて危険なので救急隊に必ず伝えることがとても重要なのです。

ポイント

  • 性行為ができる心臓の状態か?(→ 主治医に確認)
  • 硝酸剤を使用していないか?(→ 使用している場合はバイアグラ不可)
  • バイアグラは心臓に負担をかけない。
  • バイアグラで勃起力が上がることで性行為を頑張り過ぎると心臓に負担をかけることがある。