女性不妊の原因と治療法
当院は、"男性専用クリニック"です。女性への不妊治療は行っておりません。
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浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修
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「妊娠」するのは女性のため、「不妊」の原因は女性側にあると思われがちですが、「男性側の原因」、「女性側の原因」、「男性・女性両方に原因」がほぼ同じ割合と考えられています。 また、現在行われている診断では、両方に原因は見られず「原因不明の不妊」とされる割合が、10%程度あると報告されています。
現在は、男性・女性共に結婚年齢が高くなってきており、男性・女性共に35歳を超える頃から妊娠能力が低下していくため、両者に機能的・物理的な原因がなくても妊娠する確率は低下し、明確な異常が見られない原因不明の不妊が増加してきています。
女性の不妊原因は、卵管起因35%、排卵起因15%、子宮起因15%、子宮頚管起因10~15%、その他20~25%と発表されており、以下のような症例が報告されています。
卵管起因
精子と卵子が出会う「卵管」がなんらかの理由によって細くなったり、詰まることによって、受精できなくなっている状態。「子宮内膜症」、クラミジアなどの感染症による「卵管の炎症」、手術などの外的要因が理由として挙げられます。
排卵起因
卵子がなんらかの原因によって成熟しなかったり、卵巣から外に出られないなどの排卵異常で、ホルモンの異常・高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の他、甲状腺や卵巣自体の機能異常が原因として挙げられます。
子宮起因
子宮内膜や内腔に異常があり、精子と卵子が問題なく受精していても、受精卵が子宮へ着床できず妊娠できない状態。子宮筋腫、ポリープ、子宮腺筋症の他、感染症や手術・中絶による子宮内癒着、子宮内膜増殖不全などが原因として挙げられます。
子宮頚管起因
子宮頚管に、腫瘍や先天的な異常、炎症などがある場合、子宮頚管より分泌される粘液の状態に問題が起こり、精子が卵管へ遡上しにくくなり、受精の妨げとなることがあります。
その他の原因としては、免疫による原因として精子を免疫細胞が攻撃する抗精子抗体の他、加齢による卵子や卵巣などの質の低下が挙げられています。
卵管の治療
特殊な内視鏡を用いて、卵管の詰まりを解消したり、癒着部位を引き離す手術を行うことで、卵子が正常に卵管へ通り、自然妊娠することもあります。手術でも妊娠に至らない場合には、卵巣で卵子は正常に造られているため、正常な卵子を取り出し、体外受精を行うことも1つの選択肢となります。
排卵の治療
卵子の状態によって、排卵誘発剤(クロミフェンやゴナドトロピンなど)を用いたり、卵子を成熟させ、排卵を薬によってサポートする治療を行います。 高プロラクチン血症や甲状腺機能異常の場合には、それに対応する薬での治療を行います。
子宮の治療
子宮鏡などを用いて、病変部位を取り除いたりして、子宮内の物理的な改善を行います。
子宮頚管の治療
炎症がある場合には、抗生物質などで炎症症状の解消を試みます。自然妊娠に至らない場合には、専用のチューブを用いて、精液を子宮内に人為的に送り込む「人工授精」を3~5回程度行うことが選択肢の1つとして挙げられます。
当院は、"男性専用クリニック"です。女性への不妊治療は行っておりません。
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