バイアグラバイアグラの正しい服用方法と処方

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

バイアグラとは

バイアグラとはシルデナフィルを有効成分とし、アメリカに本社を構えるファイザー社によりED(勃起不全)治療の効果のある医薬品として世界で初めて製品化され、国際誕生はアメリカで1998年2月にて、国内では1999年3月に発売開始されました。剤形は画像の通り菱形で青色のフィルムコート錠で、薬剤を割ると中身は白色です。その後、ファイザー社は2016年10月に日本国内にて水無しでも服用できるフィルム状のバイアグラ(バイアグラODフィルム)も発売しました。コンパクトで財布や名刺入れ、パスケース等にも保管できる便利なフィルム型は国内でのED治療薬では唯一の剤形ということで非常に人気が出ています。また錠剤、フィルム、どちらのバイアグラも薬価基準未収載医薬品と言われ保険適用外の薬に分類されるので国内どこの医療機関に行っても自費診療となります。

開発秘話と名前の由来について

アメリカでの発売当初、男性にとっては「夢の薬」の登場とだけあって「ブルーダイヤモンド」とも言われ、話題は瞬く間に日本国内でも広がりました。「自分も試してみたい!」と思った多くの日本人が個人輸入業者を介してバイアグラを入手。当然、医療機関で併用禁忌や使用上の注意点などの説明を受けていないため、用法用量を守らず服用する人たちが後を絶たず、併用禁忌薬である硝酸剤と併用してしまい重篤な副作用を発生させる事例が急増し、遂には心肺停止の事例も起きてしまいました。

このような健康被害が発生してしまったため、日本でも早急にバイアグラの製造販売を承認し、安全対策を取らざるを得ない状況となり、承認申請からわずか半年間という異例のスピードで認可され、米国での発売から1年後の1999年1月25日に製造販売承認を取得、同年3月23日に日本でも販売が開始されることになったのです。
販売開始から現在(2018年6月)に至るまで、国内で承認を得ている規格は[25mg]と[50mg]の2種類のみですが、グローバルでは日本以外の国は[100mg]まで認可を得ています。国内正規品のバイアグラ100mgというものは存在しませんので覚えておいて下さい。

バイアグラ誕生の裏話が少しユニークなので紹介させていただきます。製造元であるファイザー社はシルデナフィル(現バイアグラの主成分)という成分を用いて、イギリスの研究所にて狭心症の治療薬の開発を進めていました。なかなか大きな成果が得られないので第1相臨床試験で試験の中止を決め、治験者達から予備の治験薬剤の返却を求めたのですが、なぜかそれを拒む人がたくさんいるのです。詳しくその理由を調査してみると、この治験薬が勃起力を向上させる作用があるためだということが判明。こうして、狭心症の治療薬の開発中に偶然にもシルデナフィルに勃起不全を改善する効果があることが発見され、人類史上初のED治療薬が誕生しました。

バイアグラの名前の由来について。「Viagra」は【VITAL(生き生きとした)】と【NIAGARA(ナイアガラの滝)】の二つの単語を合わせて出来た名前で、「男性の精力(生命力)がナイアガラの滝のように溢れ出るほど満たされる」といった意味が込められています。

バイアグラの有効成分

バイアグラは錠剤、ODフィルムともに含まれる有効成分は「シルデナフィル」です。国内では、この成分が[25mg]と[50mg]含まれている2種類の規格しか厚労省は認めいないので[100mg]であれば厚労省未認可ということになります。またグローバルでも最大[100mg]の規格しかファイザーは発売していないので、[150mg]や[200mg]であれば100%偽物ですので覚えておいて下さい。
例えば「バイアグラ50mg」の場合、含有しているシルデナフィルクエン酸塩は70.32mgですが、その中の有効成分であるシルデナフィルが50mg含まれているということになります。

また、シルデナフィルは勃起不全改善以外にも効果効能があるのをご存じでしょうか?薬剤名はバイアグラではなく「レバチオ」という薬で、こちらも製造販売元はファイザー社です。国に難病指定されている「肺動脈性肺高血圧症」の治療薬として日本の厚労省から認可され、2008年4月より発売されています。ちなみにレバチオは、シルデナフィルクエン酸塩28.090mg中、シルデナフィルを20mg含んでおり、1日3回服用するお薬です。

一般名
シルデナフィルクエン酸塩(Sildenafil Citrate)
分子式
C22H30N6O4S・C6H8O7
構造式

バイアグラの効果・効能・作用時間

常に陰茎が勃起した状態では不都合なので、人間の体内には勃起を抑制する酵素があります。しかし、この酵素が優勢なままだと勃起不全になってしまいます。バイアグラに含まれる成分は、この勃起抑制酵素の働きを妨げることで勃起を促進させる効果があります。この際、性的興奮を脳が感じて陰茎に指令を出さない限り勃起には至りません。バイアグラを飲んだからといってずっと勃起したままにはなりませんのでご安心ください。

なお、時々、服用しただけで勃起する誤解をしている方もいらっしゃいますが、バイアグラは、いわゆる精力剤や媚薬のようなものとは異なり、性的な興奮を増大させることはありません。あくまで血流を改善して勃起を促進するためのものですので、性的刺激を受けなければ服用しただけでは勃起はしません。従って、そもそも陰茎の無い女性には効果がありません。ただし、血流が良くなることにより女性器周辺の神経が敏感になり、性的感度が上がる場合もあるのでは、という意見もあります。しかしこの点については、未だ医学的・心理的裏付けが無いので憶測の域を出ていません。

作用時間についてですが服用後、40分~1時間程度で体内に吸収され、その後5時間程度効果があります。以下の項でも説明しますが食事後だと効果発現時間が遅れたり効果が半減したりするのもバイアグラの特徴の一つです。食事の影響を他のED薬3剤と比べるとバイアグラが一番影響がありバイアグラ>レビトラ>シアリスの順になります。

バイアグラ錠の実物画像及び添付文書

バイアグラ錠に関する各種文書
「ダウンロード可」
添付文書 インタビュー
フォーム
患者様用
医薬品ガイド
くすりのしおり
日本語版 英語版
784.6KB 2.99MB 362.7KB 531.3KB 488.1KB

上の画像が当院にて処方している日本ファイザー株式会社の純正バイアグラです。日本のファイザー株式会社純正品のバイアグラ50mgは昔、2錠シートのものもございましたが、現在は10錠のものしか作っておりません。純正品バイアグラのシートは25mg、50mg共に裏側が日本語で記されております。また、バイアグラ25mgは昔、2錠シートのみでしたが画像の通り現在は10錠シートしかございません。

バイアグラの処方について

  • 来院 → 問診 → 処方までは10分程度ですのでお気軽にご来院ください。
  • 錠剤、ODフィルムともに1錠及び1枚より処方いたします。
  • 保険証は必要ありません。
  • 詳しいバイアグラ処方の流れはこちらを参照してください → ED治療薬処方の流れ
  • 郵送での処方は行っておりません。

ED治療における精神安定剤について

  • 精神的な緊張からくるEDに対しては、精神安定剤を 1錠100円(税込)にて処方いたします。
  • 精神安定剤のみでの処方はしておりませんのでご了承ください。

バイアグラで頭痛がする場合の対処法

バイアグラの副作用による頭痛でお困りの方に、ロキソプロフェンNa錠60mg「サワイ」を 1錠50円(税込)にて処方いたします。


現在、日本の厚労省で認可を受けているED治療薬は、バイアグラの他にレビトラとシアリスと全部で3種類ございます。初めてED治療薬を服用される方はどれを選べばよいのか悩ましいところだと思います。それぞれのお薬に特徴・違いがあり、効き方にも個人差がございます。
是非ともこちらを参考にされてから、当院もしくはお近くの医療機関にご相談下さい。


当院はED治療専門クリニックとして13年以上の実績があり、バイアグラ処方をさせていただいた患者様に何か問題が生じたということも一切ございませんので、安心してご来院ください。
ファイザー製薬のHPにもED治療専門医としてご紹介いただいたり、感謝状等もいただいております。(画像は浜松町院ですが当院グループ7院とも待合室に掲示しております)
以下の画像をクリックしていただくとファイザー社の運営するED-infoでの竹越院長の紹介画像及びファイザーからの感謝状をご覧いただけます。

バイアグラ服用の注意点

  • 性行為の1時間前に水で服用。水がない場合には清涼飲料水、お茶やアルコールでも問題はありません。※ただし、脂肪分が含まれる飲料、例えば牛乳などはお止め下さい。薬の吸収を妨げる可能性があります。また、噛み砕いても早く効くことはなく苦いだけですのでご注意ください。 空腹時であれば30分程度で効き始めます。
  • 作用時間は服用してから4~5時間ほどです。
  • 1日の服用は1回とし、服用間隔は24時間以上にして下さい。
  • 処方ができない方もいらっしゃいます。
    詳しくは → バイアグラを処方できない方
  • 硝酸剤を服用している方にも処方できません。
    詳しくは → バイアグラの併用禁忌薬
  • 効果が現れて勝手に勃起するお薬ではなく、性的欲求があった上で性的刺激がなければ勃起はしません。
    いざ勃起をした時にそれを補助するお薬とお考えください。
  • 性的興奮作用や性欲増進作用はございません。
  • 食後に服用すると食前(空腹時)に比べて、かなり効果が落ちます。詳しくは「食事の影響について」をご覧ください。
  • ほどよい飲酒は効果を引き出すこともありますが飲み過ぎると全く効かないこともあります。詳しくは「お酒を飲んだ時に服用した場合」をご覧ください。
  • 糖尿病の気がある方や糖尿病の方、極度の肥満の方、高血圧やうつ病の治療薬の副作用によるEDの方は、バイアグラ50mg1錠では満足な効果が得られない場合がございます。
    そのような方は医師の指示のもとでバイアグラ50mgを2錠いっぺんに服用せざるを得ない場合もございます。
    空腹時に服用しても1錠で効果のない方はご相談ください。また、バイアグラ50mgでは効果がなくてもレビトラ20mgであれば効果がある方も多いので、こちらを試してみるのもよいでしょう。
  • また、下記もご参考ください。
    バイアグラに関するよくあるご質問

食事の影響について

バイアグラ錠の有効成分は胃で吸収されると思っている人が多いのですが実際は胃で溶けて十二指腸、小腸(空腸、回腸)まで送られて、この腸で吸収されます。高脂質の食事を摂取すると、この腸に脂の膜が張り吸収しづらくさせます。よって食事後に服用すると空腹時に比べて効果の発現時間が遅れたり、効果自体も半減したりすることがありますので、なるべく空腹時に服用することをお勧めいたします。ED薬が効かなかったという方の8割以上は、誤って食後に服用した場合です。なぜ食後だと効果が出ないかマンガと図解で説明しています。参考になりますので是非ご覧ください。


食事の前の空腹時にバイアグラを服用して薬の成分を体に吸収させてしまえば、その後お食事をしても影響はございません。
例えば18時から食事で20時から性行為の場合は食前30分前の17:30にはバイアグラを服用しておけば薬の効果を引き出せるということです。しかしながら風俗でも無い限り、実際には性行為までの時間はパートナーの感情に大いに左右されるので計画的にはいかないものです。行為までの時間が遅れたら作用時間の5時間を超えてしまうことが心配で、なかなか空腹時に服用するというのは難しいところだとは思います。
よって、どうしても食後に服用するケースが多くなるかと思います。その場合は、焼肉、揚げ物、とんこつラーメン等の脂質の高そうなものは避けて、比較的あっさりしたもの(蕎麦、うどん、寿司、だし巻き卵等、サラダ等々)を腹7分目くらいに抑えて、その後2時間くらい時間をあけてから服用するようにしてください。

お酒を飲んだ時に服用した場合

性行為で緊張し過ぎて勃起に抑制がかかってしまうような人には、ほどよい飲酒でしたらアルコール自体に精神安定作用(リラックス作用)がございますので、バイアグラの効果を引き出すことが可能です。
しかし、ある一定以上お酒を飲みすぎてしまうとアルコールの影響で脳からの神経の伝達が悪くなり勃起自体しづらくなったり射精できなかったりと完全に逆効果になります。よくお酒を飲む男性であれば過去に何度かそのような経験をされていると思いますのでよくご理解いただけるのではないでしょうか。

また、低血圧気味の人だとアルコールとバイアグラ、双方の血管拡張作用の相乗効果で血圧が下がり貧血気味になりふらついたりする場合があるので危険です。低血圧気味の方はお酒とは併用しない方がよいでしょう。
またお酒の弱い人がバイアグラとお酒を併用した場合、バイアグラは血管拡張作用と同時に血の巡りをよくする作用があるので一気にお酒が回って性行為どころではなくなってしまいます。お酒の弱い人も基本的にお酒との併用は避けた方がよいでしょう。お酒の飲みすぎにはくれぐれもご注意ください。