バイアグラのスポーツへの効果

浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修

バイアグラで運動能力が向上する――。嘘のような話ですが、最近の研究によってその可能性が真実味を帯びてきています。

バイアグラは血管拡張作用があるため服用すると酸素を運搬する能力が高まります。それにより持久力も高まるということです。ただ、競技スポーツにおいては公平性が崩れてしまう可能性があるため、世界アンチ・ドーピング機関(WADA:World Anti-Doping Agency)により調査が行われました。

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アスリートのドーピングで使われる心臓治療薬はいくつもある|日刊ゲンダイヘルスケア
2022年03月11日

バイアグラを飲むと、高地であっても海抜ゼロと同様の有酸素運動ができるという研究報告がアメリカのスタンフォード大学からあがってきました。これはつまり、標高の高い場所でもいつも通りのパフォーマンスを発揮できるということ。世界大会などでは、開催国によって標高の高い場所での競技を強いられる場合もありますが、そうした際にバイアグラが有利に働く可能性があるのです。

実際にバイアグラは製品名をレバチオに変えて肺動脈圧の上昇により血液循環が悪くなる肺動脈性肺高血圧症治療薬として厚労省から承認を得ています。これは、バイアグラの有効成分であるシルデナフィルの血管拡張により肺への血液循環を改善させる効果が認められたということなのです。

さらに最新の研究では、大気汚染がひどく、通常のパフォーマンスを発揮しづらい環境においても、高地のときと同様にバイアグラがパフォーマンスに影響することが証明されつつあるようです。つまり、大気汚染のひどい地域でバイアグラを飲めば、一人だけキレイな空気のもとで競技しているような状態になれるのです。

そのため、2008年に行われた北京オリンピックの際には、現地の大気汚染がひどかったこともあり、「参加選手たちがバイアグラを使用するのではないか?」という憶測が専門家たちの間で流れていたようです。しかし、バイアグラは禁止薬物に指定されていなかったため、その真相は藪の中です。

また、これらの効果を考えると、たとえスポーツ選手でなくともマラソンや登山の際にバイアグラを飲めば、よりラクに楽しむことができるかもしれません。

◆アスリートの方へ◆
WADA(世界アンチ・ドーピング機関)の作成した2022禁止表国際基準にはED治療薬であるバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)はリスト入りしておらず、現在も禁止薬物には指定されておりませんのでご安心下さい。

参照2022禁止表国際基準(日本語)|日本アンチ・ドーピング機構】[PDF:1.63MB]
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