竹越昭彦院長コラムバイアグラのスポーツへの効果

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

バイアグラで運動能力が向上する――。嘘のような話ですが、最近の研究によってその可能性が真実味を帯びてきています。

バイアグラは血管拡張作用があるため服用すると酸素を運搬する能力が高まります。それにより運動能力も高まるということです。ただ、競技スポーツにおいては公平性が崩れてしまう可能性があるため、世界反ドーピング機関(WADA:World Anti-Doping Agency)により調査が行われました。

バイアグラを飲むと、高地であっても海抜ゼロと同様の有酸素運動ができるという研究報告がアメリカのスタンフォード大学からあがってきました。これはつまり、標高の高い場所でもいつも通りのパフォーマンスを発揮できるということ。世界大会などでは、開催国によって標高の高い場所での競技を強いられる場合もありますが、そうした際にバイアグラが有利に働く可能性があるのです。

さらに最新の研究では、大気汚染がひどく、通常のパフォーマンスを発揮しづらい環境においても、高地のときと同様にバイアグラがパフォーマンスに影響することが証明されつつあるようです。つまり、大気汚染のひどい地域でバイアグラを飲めば、一人だけキレイな空気のもとで競技しているような状態になれるのです。

そのため、2008年に行われた北京オリンピックの際には、現地の大気汚染がひどかったこともあり、「参加選手たちがバイアグラを使用するのではないか?」という憶測が専門家たちの間で流れていたようです。しかし、バイアグラは禁止薬物に指定されていなかったため、その真相は藪の中です。

また、これらの効果を考えると、たとえスポーツ選手でなくともマラソンや登山の際にバイアグラを飲めば、よりラクに楽しむことができるかもしれません。

院長 竹越 昭彦 たけこし あきひこ
略歴
  • 1966年 生まれ
  • 1991年 日本医科大学卒業
  • 1991年 日本医科大学付属病院
  • 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
  • 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
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