竹越院長コラムED治療薬で性欲増進!?

ED治療薬をのむとエッチになる? 勃ちっ放しになる?(1)

ED治療薬はあくまでも血管を拡張し、勃起しやすくするための薬であって、服用すれば問答無用でペニスが勃起するような薬ではない。勘違いしている人が多いが、催淫剤や媚薬の類ではないのだ。

エッチ

そもそもペニスの勃起は、脳が性的興奮を感じて初めて起こるものであり、このメカニズムはED治療薬を服用しても変わらない。のんだからといって急にムラムラした気分になったり、欲情したりするような催淫剤や媚薬ではないのである。そんな勘違いをした人のなかには、ED治療薬を服用すれば、"自動的"に勃起するものと誤解している人が多い。そして、のんでも効果が表れないので(性的刺激がない状態なので当然だが)、「自分には効かない」とさらに悩んだりするケースもあるようだ。ところが、一度性的刺激を受けると効果は絶大だ。勃起して初めてED治療薬の威力を知ることになる。

「一度試してみてください。人生観が変わりますよ」
筆者は患者さんによくこう話すが、決して大袈裟ではなく、ED治療薬によって壊れかけていた夫婦仲が回復したり、諦めかけていた子供を授かったりと、本当に人生が変わった患者は少なくないのだ。

ED治療薬は催淫剤でも媚薬でもないのだが、面白いことに服用するとその気になりやすいこともある。「ED治療薬をのんだのだから、効くはずだ」「ムラムラした気分になるに違いない」という思い込みによって、本当に性欲が湧いてきたりもするのだ。思い込みの効果は、決してバカにできない。

人間は、本物の薬の代わりにニセ薬を投与すると、実際には薬の成分はのんでいないのに効果が表れることがある。これをプラセボ(偽薬)効果というが、「薬をのんだのだから、効くはずだ」という思い込みが、表れるはずのない効果をもたらすのだ。プラセボ効果の主因は暗示である。これと同様のことが、ED治療薬にはないはずの催淫効果を発現させたりもするわけだ。

また「女性にのませれば、性的に興奮してその気になるのでは」と考える男性も少なくないようだ。ED治療薬は男性の勃起を促すものだから、ある意味、二重に誤解していることになる。当然、女性にのませても媚薬のような効果は得られない。しかしプラセボ効果によって、その気になる女性がいるかもしれない。

余談だが、ED治療薬を服用すれば女性でも血液の循環はよくなる。血行がよくなることによって、膣やクリトリスの神経が過敏になり、感度が上がる可能性がなくはない。ただし、医学的・心理学的な裏づけはなく、推測の域を出ない仮説であることは付け加えておかなければならないだろう。