EDとは精子の製造と射精の仕組み

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

陰茎の付け根に存在する袋状の組織が「陰嚢(いんのう)」です。中には左右1対の精巣(睾丸)を内包しており、精子を製造する重要な役割を果たしています。
(俗にいう玉袋が陰嚢、金玉が精巣です。)
陰嚢には精巣のほかにも、精子を貯めておく「精巣上体」や、尿道へと続く「精管」の一部も含まれます。

陰嚢は精子を守るために適切な温度を常に維持し、外気温などに合わせて伸びたり収縮したりしながら、温度の調節をおこなっています。体温よりもやや低く温度を保てるよう、通常は外部へと垂れ下がっていますが、例えば冷水に浸かるなどすると、今度は精巣の温度が下がり過ぎないよう陰嚢の筋肉が収縮し、体内へと精巣を引き上げることで、温度の低下を防ぎます。

中にある精巣は、直径4~5センチほどの卵型の器官で、精子の工場とも呼べる場所です。精子は「精祖細胞」から分化します。
「精祖細胞」から受精能のある「精子」になるには、70日程度かかると考えられています。

精巣で作られた精子は、「精巣上体」というところに運ばれ、そこで成熟し射精の瞬間を待ちます。その間も常に新しい精子が製造され続けるため、古いものは次々に変性し、体内へと吸収されていきます。

参照元⇒生殖器各部位(男性)[PDF形式:5.73MB]|厚生労働省

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男性が性的刺激を受けて勃起をし(勃起の仕組み参照)、性的興奮が高まってくると、「尿道球腺(カウパー腺)」という前立腺と尿道海綿体の間にある器官から、「カウパー腺液」というものも分泌されます。これは精液がスムーズに女性の体内に入るよう潤滑油のような働きをするほか、酸性である陰茎の尿道内や膣内をアルカリ性へと変え、酸性に弱い精子が生き延びるように調節する役割も果たしています。

そして、いざ射精の瞬間が来ると、精巣上体にある精子が平滑筋の運動によって「精管(精子を尿道まで運ぶ、細い管)」へと送られます。さらに精管の動きによって「射精管(尿道につながる短い管)」へと入ります。

射精管で、精子は「精嚢(せいのう)」からの分泌液と混ざり合い、その後、前立腺に送られて前立腺液とも混ざり合います。こうして出来上がるのが精液です。その後、性的興奮が頂点に達する(オーガズムに達する)と前立腺の平滑筋によって尿道へと押し出され、最終的に尿道を通って陰茎の先端部(外尿道口)から放出されることを射精といいます。

ちなみに1度の射精で放出される精子の数は、個人差や体調にもよりますが、平均すると1~4億といわれています。精子は空気に触れると数時間ほどで死滅しますが、女性の子宮頸管や子宮内では2~3日ほど生存しています。

また精巣は精子のほか、男性ホルモン(テストステロン)の分泌という重要な働きも持っています。
テストステロンは第二次性徴期あたりから分泌量が増え、筋肉や骨を発達させて男性らしい体つきを作るほか、声変わりや体毛の成長をうながします。また性欲の増進や性機能の向上、意欲や攻撃性などにも関わるホルモンです。

20代をピークに分泌され続けますが、加齢とともに量が減少していき、基準値を下回ると「LOH症候群」と診断されることもあります。これは男性の更年期障害とも呼ばれ、EDや抑うつ感など心身にさまざまな不調を来たします。

男性器の中でも外に突出した部分としては陰茎と陰嚢があります。陰茎は射精のほか、哺乳類の場合は泌尿器としての機能も兼ねており、中に通っている尿道は精液と尿のどちらも流れる点が特徴的です。

尿道には弁があるため、尿と精液が混ざり合うことはありません。また男性の尿道は膀胱から前立腺、そして陰茎へと続いており、成人男性では全長が16~20センチと、女性と比べると長くなっています。

陰茎の大部分を構成するのは、海綿体という組織です。左右に1つずつの「陰茎海綿体」と、その下の「尿道海綿体」の3本が存在し、尿道は尿道海綿体の中を通っています。
尿道海綿体は陰茎の先端部(亀頭)まで続く細い組織ですが、陰茎海綿体はそれよりはるかに大きく、2本の太い棒状の組織を形成しています。
性行為における勃起に関わるのは、陰茎海綿体のほうです。

3本の海綿体は、それぞれ丈夫な「白膜(はくまく)」という膜で覆われており、さらにその外側には筋層などが続いて皮膚につながっています。また海綿体の内側には、海綿体洞と呼ばれる無数の穴が開いた構造となっており、スポンジのような状態です。
通常では、多量の血液が海綿体内に流れ込まないよう、陰茎海綿体につながる動脈は「平滑筋」という筋肉によって収縮しています。

しかし性的刺激が起こると、平滑筋がゆるんで動脈が拡張し、また陰茎海綿体自体も膨張するため、多くの血液が海綿体洞に流入します。そうして陰茎が硬くなり、平常時よりサイズも大きくなった状態が勃起です。
同時に白膜が張りつめた状態になることで、静脈が圧迫され、陰茎海綿体に入った血液が流れ出ることを防ぎます。これによって勃起状態が持続されます。

勃起時に硬くなるのは、おもに陰茎海綿体であって、尿道海綿体は精液の通り道を確保するため、比較的柔らかい状態を保ちます。

陰茎には、泌尿器としての役割もあります。尿の場合は、尿道が骨盤の中で膀胱につながっているため、膀胱から直接、尿道へと入って排出されます。一方、精液は射精管や前立腺を通して尿道へ送られますので、ルートがやや長いといえます。

また精液が、射精管や前立腺の平滑筋によって尿道へと送り出される一方、尿は膀胱の筋肉の収縮によって排出されます。ちなみに勃起時には尿道が狭くなるため、基本的に排尿は困難となるほか、尿意も感じにくくなることが一般的です。
勃起時における尿道は、精液の通り道としてうまく切り替わるシステムになっています。

性行為時になかなか射精できないのですが、改善方法はありませんか?

原因として「間違ったマスターベーション」「手術や糖尿病、深酒等で神経の伝達が悪くなる」「鬱病の治療薬の副作用」「元々性行為自体に抵抗がある」「性行為の時に毎回、マニアックな刺激で射精に至っていたため、普通の性行為では性的興奮が高まらなくなる」等々、様々な要因が考えられます。 薬の副作用の場合は違う薬に変更したり、神経の伝達が要因の場合は適度な運動やお酒を控えたりと対策が取れますが、それ以外だと問診で原因を追求し、対処していくしかありません。つまり遅漏には特効薬は存在しないのです。また膣内射精障害の場合もあります。


性行為時にすぐに射精してしまう場合の解決策はありますか?

早漏対策で手っ取り早いのは分厚いコンドームを付けて刺激を少なくするのが効果的です。またED気味であることが原因で早漏になっている場合もあるので、その場合はバイアグラ等のED治療薬えお服用するのも有効です。他に国内では認可されていませんが海外ではダポキセチン(Dapoxetine)を有効成分とするプリリジー(Priligy)という薬が早漏治療薬として承認されていています。国内でもプリリジーを個人輸入したものを処方している医療機関もあります。当院では国内未承認医薬品であるプリリジーは取り扱っておりません。


射精した後、以前に比べて精子の量が少ないのですが原因は何でしょうか?

精子の量が減る要因として考えられるのは加齢、喫煙、肥満、寝不足、過労やストレス、薬の副作用(AGA治療薬)等々です。加齢に関しては、避けることが難しいですがそれ以外でしたら、生活習慣の改善や男性ホルモンに影響する薬を止めることで精子の量を増やすことは可能です。他に前立腺肥大の手術や事故等による脊髄損傷、糖尿病による末梢神経障害、薬剤の副作用で起こる逆流性射精のケースもあります。これは射精の時に膀胱側に精液が流れてしまうため精液が極端に少なくなる症状です。


射精した後、精子に血のようなものが混ざっていたのですが大丈夫でしょうか?

血が混ざる症状を血精液症といって原因は、射精時の精子の通過経路、精嚢や前立腺、尿道が元々軽い炎症やうっ血を起こしていている場合が多く、基本的に自然に治ってしまう場合が多いので少し様子を見るようにしましょう。すぐに病院にいくことはなく、少し様子を見て1~2ヶ月続くようであれば精子の通過経路に腫瘍、結石などを疑い大きな病院で検査を受けるようにして下さい。また、バイアグラ当のED治療薬を服用している時に血が混ざる場合は、ED治療薬に血管拡張作用があるので先ほどの精子通過経路に軽い炎症を起こしている場合、いつもは出ないのに出血するいうケースが大半であると考えられます。

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