竹越昭彦院長コラムバイアグラの変わった活用法 -国家・牡蠣-

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

イスラエル空軍がバイアグラの活用を検討している――。そんなニュースがイスラエルの日刊紙『イディオト アハロノト』に掲載され、話題になりました。

イスラエル軍がパイロットにバイアグラを投与し、能力向上を図ろうと考えているというのです。これは、「山地での低酸素状態においてバイアグラが登山能力を向上させる」というイスラエル医師の研究結果を受けてのことでした。同じく高度で活動するパイロットの能力向上にもつながるのではないかと考えられたのです。

CIA(米中央情報局)が機密情報を得るためにバイアグラを活用しているという、驚くべきニュースも話題になったことがあります。CIAは以前から、イスラム原理主義の過激派組織の情報を得るために、報償として情報提供者に旅行ビザや医療系サービス、工具や玩具などを渡していました。こうした物品やサービスにする理由は、武器だと流出する危険性があり、現金だと金を手にした情報提供者が目立ってしまうからです。

そしていつしか、その中にバイアグラが含まれるようになったと米国のワシントン・ポスト誌が報じています。アフガニスタンの部族長らに対し、情報の対価としてCIAがバイアグラを渡しているというのです。イスラム教国家であるアフガニスタンでは、部族長が複数の妻を持つケースが多く、彼らの権威を保つためにもバイアグラが必要とされたとのこと。この報道により、バイアグラの存在とその効果がさらに世界中に広まりました。

こうした国家によるバイアグラの活用は驚くべきところですが、さらに驚愕の方法でバイアグラを活用したオーストラリア人がいました。シドニー北部でカキ養殖業者を営んでいた彼は、前立腺がんの術後EDのためにバイアグラを服用していた経験をカキの養殖に持ち込み、なんと「バイアグラ・オイスター」なるものをつくり出したのです。


その製法は、聞いてビックリ。バイアグラを溶かした水槽に海中から収穫したカキを入れて育てるというものでした。彼はこの方法で特許を取得し、約1万個ものバイアグラ・オイスターを生産したといいます。しかも、真偽はたしかではありませんが、そのカキは通常のサイズよりもかなり大きくなったとか……。

しかし、これに腹を立てたのがバイアグラを製造・販売するファイザー社でした。同社は、「バイアグラの名前を使い続けるなら、法的措置も辞さない」と警告し、想定していないバイアグラの使用法に対して怒りを露わにしました。もちろん、このバイアグラ・オイスターにED治療効果はないでしょうが、こうしたニュースや便乗商法が出てくること自体、バイアグラの知名度が高いからだと言えるでしょう。

院長 竹越 昭彦 たけこし あきひこ
略歴
  • 1966年 生まれ
  • 1991年 日本医科大学卒業
  • 1991年 日本医科大学付属病院
  • 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
  • 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
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