からだをサビつかせない食習慣 2014.10.02 thu

鉄クギや金属が空気にふれてサビるように、実は体内でも同じことが起こります。

ヒトは酸素を吸ってエネルギーを作りますが、この酸素の一部は体内で利用されず、「活性酸素」に変わります。この活性酸素は細菌やウイルスから身体を守る一方、過剰に発生すると、細胞などを傷つけて身体の組織を酸化させてしまいます。この酸化が老化を進ませ、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病を引き起こしたりするのです。これが原因でEDを発症するケースも少なくありません。

過剰に発生させてしまう要因として飲酒や喫煙、ストレス、激しい運動や排ガス、紫外線などの外的要因が挙げられますが、これらを完全に避けて通ることは難しいものです。そこで重要なのが、内側からケアをする毎日の食事です。

古い油を使ったものや、添加物の多い食品、動物性脂肪の多いものは体内の酸化を促してしまいます。これらは極力控え、抗酸化作用の高い栄養素であるβカロテン、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールを含む食材を意識してとるようにしましょう。
βカロテンは南瓜や人参、パプリカなどの緑黄色野菜に、ビタミンCはキウイやみかん、レモンなどの果物に多く含まれ、ビタミンEはアボカドやナッツなどの種実類、ポリフェノールは大豆製品、ぶどう、ココアなど、植物性のものに多く含まれます。そしてこれらの抗酸化栄養素は単体で摂るよりも、組み合わせることによって相乗効果を発揮します。
またβカロテンやビタミンEは油と一緒に摂ると吸収が高まるので、炒めもや揚げ物料理のときに一緒に食べるようにしましょう。サラダにオイル入りのドレッシングをかけるのは理にかなった食べ方なのです。

このように食材選びや組み合わせ、調理法を工夫することによって食事から体内の酸化を防ぐことができます。ED や病気の予防はもちろん、奥様もいつまでも若々しくキレイでいられる為に、日頃から"カラダを錆びつかせない"食事作りを心がけましょう。

亜鉛 … 免疫力アップ、糖尿病予防、疲労解消

セレン … 精子の形成や老化・がん予防

マンガン … 骨の形成、糖質・脂質の代謝

ビタミンE … 抗酸化作用、血行促進効果

ビタミンB1 … 疲労回復、スタミナ増強

ビタミンB2 … スタミナ増強、過酸化物質を除去

ビタミンC … 免疫力を高める、抗酸化作用

アルギニン … 精子数や精子の運動率を上げる、子宮内膜を厚くする

アスパラギン酸 … 疲労回復や利尿作用

ムコ多糖類 … 疲労回復や滋養強壮

クエン酸 … 疲労回復、スタミナ・食欲増進

執筆者

緑川 鮎香

管理栄養士・フードコーディネーター・オリーブオイルジュニアソムリエ


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