ミノキシジル配合の市販薬について

ミノキシジル配合の市販薬について

浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修

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今現在、発売されているミノキシジル配合の発毛剤はリアップシリーズの他に以下にある一覧表の通り、アンファーの「スカルプDメディカルミノキ5」、東和薬品の「ミノアップ」、ロート製薬の「リグロEX5」、日本ジェネリックのミノキシジルローション5%「JG」などです。1999年6月のリアップの発売以来、アンファーのメディカルミノキ5が発売される2018年8月まで約19年間、ミノキシジル配合発毛剤は大正製薬の独壇場でした。
大正製薬の調査では1999年~2017年7月でミノキシジル製剤の累計販売数は6,000万本を突破しているとのこと。1本5,000円としても合計3,000億円(年間約158億円)とはすさまじい売上です。ミノキシジル製剤は一般用医薬品として認可されておりますので、病院に行って保険証を提示しても健康保険で処方を受けることはできません。

全製品、一般用医薬品の第一類医薬品に分類されるため、AGA治療を行っている医療機関又は薬剤師のいる薬局薬店でないと購入ができないことを留意しておく必要があります。

使用方法はどれも1日2回、1回1mlを薄毛が気になる箇所に塗布するだけです。また説明書に記された用量以上に使用すると副作用の発現率が高くなるだけで効果の増加は期待できませんので用法・用量は必ず守りましょう。

当院でも、ミノキシジル5%外用薬を取り扱っており、ご来院頂くかオンライン処方(郵送)にて、ご購入頂くことができます。

以下が今現在、日本国内で一般用医薬品として薬局薬店で販売されている厚労省から認可を受けたミノキシジル配合の発毛剤一覧表です。とにかく発売されている数の多さに驚かされます。国内ではミノキシジルの濃度は5%が最大濃度ですので、それ以上の製品はございません。赤字にしている「ミノキシジル以外の有効成分」を見るとリアップシリーズの元祖リアップ以外は何かしらの薬効成分も含まれています。それぞれの薬効成分の効果効能も表の下で解説しているので参考にして下さい。

パントテニールエチルエーテル(ビタミンB群補充薬)

パントテン酸(ビタミンB5)誘導体で、毛母細胞に栄養を補給し、活性化させる作用があります。コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿に関わる繊維芽細胞の増殖を促すことで頭皮を乾燥させすぎない健全な状態を維持する効果もあります。また抗炎症作用もあります。

トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE補充薬)

ビタミンE剤で、末梢の血行を促すことにより循環障害を改善し、抗酸化作用により頭皮の汚れや炎症、かゆみを抑える。かゆみやフケの原因となる過酸化脂質の生成を防ぎ、頭皮を保護します。

l-メントール

シソ科の多年草であるハッカに多く含まれる成分です。頭皮のかゆみをしずめ、清涼感を与える。皮膚に塗布するとスースーします。(100ml中0.3g程度であればスースーし過ぎることはあまり無いかと思われます)

ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6補充薬)

過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します。

トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE補充薬)

皮脂の酸化を防ぎ、頭皮を保護します。



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