EDとはED治療方法とED治療薬の種類

浜松町第一クリニック竹越昭彦院長監修

治療の第一歩として、専門のクリニックで診察を受けることから始めましょう。
2019年11月に当院にて日本人男性20~79歳を対象に実施した日本のED(勃起不全)有病者数調査2019では日本人男性20~79歳におけるEDには、軽度型は約1,411万人、中等度型は約720万人、および完全型は約680万人、中等度型と完全型を合わせると、深刻なEDに悩む成人男性は約1,400万人います。更に調査の結果、実際に医療機関にて相談をした人は7.2%、つまり中等度以上のED患者の14人に1人しか受診していないのです。行かない理由として、「男性としてのプライドから、EDを認めたくない」「忙しくて」「恥ずかしくて」「女性の看護師さんに会いたくなくて」「そもそも性欲が無い」などの理由があげられます。

「ひょっとしたらEDかも??」と思ったら、なるべく早めに対策を考えるようにしましょう。理由はセックスに不安を抱くことで行為自体を敬遠してセックスレスになってしまったり、中折れするとパートナーに「自身の魅力がないから」「愛がないから」と勝手によからぬ連想をされてしまい結果的に心に傷を付けてしまったり、失敗を繰り返すことでそれがトラウマになってしまったりと、とにかくEDを放置しておくと徐々にではありますが、凄く厄介な状況になることが多いからです。放置することでメンタル的な要素も影響してさらにEDの進行が悪化してしまうこともあります。


最近では、当院のような男性専門のクリニックも増えて、平日は夜遅くまで、そして土日祝も診療していることが多いので、まずはお近くのクリニックの HP を確かめてみてください。ED治療を専門にした医院では、ドクターも薬剤師も受付スタッフも全員男性で、問診の時間も短くすぐ処方可能です。
ズボンを脱ぐなんてことはなく、行ってみると問診だけで案外あっさり治療薬を処方してくれるので、拍子抜けしちゃう人もいるくらいです!

問診が短いといっても、医師が直接、ED治療薬を使用しても問題ないかの確認やED治療薬の服用方法などの重要なことはしっかり説明してくれます。

ED治療薬には飲み合わせの悪いお薬があるので、ご病気などで常用している薬がある場合、必ず薬剤名が分かるようにして受診してください。

また当院では一度でも当院に来院したことがある人を対象に電話で問診してED治療薬を郵送する「オンライン処方」も行っていますので興味のある方は以下をご参照下さい。

日本で認可されている薬の主成分は、シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ)、バルデナフィル塩酸塩(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)の3種類です。いずれも有効性は高く、重篤な副作用もないことが分かっています。
ただし、狭心症や心筋梗塞の治療などで硝酸薬や NO 供与薬を使用している場合は、服用出来ないこともありますので、常用薬がある場合や既往歴は必ず医師に申告し、問題ないか確認してもらいましょう。

主に使用できない人は・・・

  • 硝酸剤あるいはニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなどを投与中の方。
  • 重度の肝機能障害のある方。

などですが、他にも服用出来ない場合があります。詳しくは以下のページを参考にしてください。


また、米国では国内の3剤の治療薬以外にアバナフィルもFDAにて承認を得ている。他の国では「ミロデナフィル」「ウデナフィル」「ロデナフィル」を主成分としたED治療薬が発売されています。

ED治療薬の紹介


バイアグラ®錠

世界で最初に開発されたED治療薬で、最も一般的ですね。
1998年にアメリカのファイザー社から発売され、日本では1999年にED治療薬として正式に認可された最も歴史のあるのがバイアグラです。
世界中で広く使用されているもので、レビトラ、シアリスと次々に新しい薬が開発され発売されてきましたが、認知度、利用者数ともにまだまだ不動の人気を誇っています。一番長く愛用されているED治療薬ですので、その実績は本物です。
そして、ついに日本国内にて2014年にバイアグラの特許が切れて各製薬会社から厚労省お墨付きのバイアグラジェネリックが登場しました。海外では100mgまで認可を得ていますが日本国内では50mgまでしか認可が下りていません。


効果の持続時間4~5時間程度
可能性のある副作用全身や顔の火照り・軽い頭痛・軽いめまい・動悸・目の充血・胸焼けなど
併用禁忌薬硝酸剤全般(ニトログリセリン含有剤)と塩酸アミオダロン塩酸塩錠100mg[サワイ]=アンカロン錠、アミオダロン塩酸塩錠100mg[サンド]
バイアグラの併用禁忌薬

レビトラ®錠

2003年にドイツのバイエル社から発売され2004年に正式に日本で認可されたED治療薬、それがレビトラです。
分子構造的にバイアグラよりも水に溶けやすくできているため「食事の影響を受けにくい」ことと「即効性がある」のが特徴です。
バイエル薬品のレビトラの説明書きには「標準的な食事による影響を受けないという報告がありますが、薬の効果を実感していただくためには、空腹時での服用をお奨めします」とあります。
この「標準的な食事」に対して【そうエネルギーに占める脂肪の割合が約30%】とあります。意味不明ですね・・・
少し解説させていただきます。一般男性の標準的食事は約700kcalとされています。つまり700kcal以内でその脂肪の割合が30%以内であれば大丈夫ということ。
わかり易く吉牛こと「すき家の牛丼」で考えてみます。

牛丼中盛の総エネルギーは675kcalで脂肪が20.6g。
栄養学では脂肪1gが9kcalですので牛丼並の脂肪は20.6g×9kcal=185.4kcal
185.4kcal÷675kcal=0.275
よって脂肪の占める割合は27.5%でギリギリセーフとなります。

しかし、牛丼を食した直後と空腹時にレビトラを服用した時の効果を比べると断然、空腹時の方が薬の効果を引き出せることは覚えておいて下さい。

効果の持続時間10mgで5~6時間程度、20mgで8~10時間程度
可能性のある副作用バイアグラと同様。
ただし、20mgだとバイアグラより効き目がある分、副作用も若干強めでしょう。
併用禁忌薬硝酸剤全般(ニトログリセリン含有剤)、抗ウイルス薬(HIV治療薬)、内服の抗真菌薬、抗不整脈薬
レビトラの併用禁忌薬

シアリス®錠

シアリスは2003年にアメリカのイーライリリー社から発売され、2007年に日本で認可された最新のED治療薬です。バイアグラやレビトラとは違う性質を持つ、新しいタイプのED治療薬といえるでしょう。持続時間が最大36時間と長いのが最大の特徴です。他にレビトラ同様、食事の影響が少ないのも特徴の一つです。
添付文書を見ると高脂肪食の食後と空腹時とで投与した時に食事摂取の影響はなかったと記されています。

しかし、薬の成分は腸から吸収されるので食事後に調に膜が貼ってしまうと吸収が遅れるため空腹時に服用した時の方が薬の効き目が得られる可能性はあるでしょう。

効果の持続時間10mgで20~24時間、20mgで30~36時間
可能性のある副作用バイアグラ・レビトラと同様。
ただし、バイアグラ、レビトラよりも効果が多少マイルドなため副作用も弱めな傾向があります。
併用禁忌薬硝酸剤全般(ニトログリセリン含有剤)
シアリスの併用禁忌薬

有効性

ED治療薬の有効性は、80% 以上と非常に高く、多くのED男性の悩みを解決しています。この数字には、重度の疾患がある方も含まれておりますので、健康な方での有効率は、より高く95% 以上になるのではないかと推測されます。当院でも、60歳の方が、『勃起力は中学2年生の時に戻ったようだ!』と表現される方もいらっしゃるほどです。

薬をただ飲めばいいというものではなく、服用タイミングが非常に重要となります。ED治療薬は完全な空腹時に服用しなければ、その効き目は一気に下がってしまいますので、注意が必要です。
服用タイミングは、問診時にしっかりと確認しましょう。


安全性

『ED治療薬って心臓に負担かけるから危ない』『麻薬と同じで一回飲んだら飲まないといられなくなっちゃう』『飲んだら1日勃起しっぱなし』などとインターネットで一部言っている人がいますが、まったく根拠がありません。
ED治療薬は、体の血流を良くして、性器に血液が集まりやすくするだけのお薬!麻薬みたいに、脳に働くお薬ではないので、薬を飲まないといられなくなるなどの身体的依存性はありません。また薬が効いている間も、性的刺激がなければ普段通りです。

でも、薬が効いている間に性的刺激があると、効果が発揮されて、あなたもパートナーもびっくりするほどの効果です。

血流がよくなると、心臓に負担がかかると思う人もいるかもしれませんが、ED治療薬を服用して普通の性行為をすることは、階段で1階~3階まで早歩きで上がるのと同じ位の心臓への負荷なので、普段通勤などで満員電車に乗っているなどしている方では、問題ないでしょう。
心臓に持病があるなど、なにか心配なことがある人は、問診の時に当院医師に確認してみてくださいね。


作用機序

ED治療薬は、勃起をサポートする飲むお薬です。正確には「PDE5 阻害薬」といいます。ここからは、少し難しい話になりますが、PDE5 阻害薬がどうやって働くのか説明します。

そもそも PDE5 とは、海綿体に多く存在する酵素で、平滑筋を弛緩させる情報伝達に関わる物質「サイクリック GMP」を分解する働きをもちます。この PDE5 が活発になりすぎると勃起機能には障害となるため、PDE5 阻害薬によりこの酵素を抑制し、海綿体内のサイクリック GMP 濃度を上昇させます。それによって平滑筋が弛緩して血行が良くなり、勃起を促します。そうすることによって、勃起のメカニズムを正常化させるのです。

10年ほど前から80数カ国において実施されているED治療法です。
今や最も効果的で即効性がある治療法だといわれていて、日本国内でもICI治療を導入するクリニックが増加しつつあります。ただし、陰部に直接注射する方法であるため、治療に踏み切るにはなかなかの勇気がいるとか!?

バイアグラなどのED治療薬で効果がなかった方、または心臓疾患などや外科的手術などによって、陰茎につながる神経が傷ついていたり、切断している場合などのED治療薬が使用できない方などにも有効で、【ED治療の最後の砦】となっています。

ED治療薬とICI治療は、驚くほど効果が出ますが、その効果は一時的でED自体が完全に治るというものではないんです。だから、EDになってしまったその原因をつきつめ、原因の解消に努めることも大切なのです。

食事や運動から改善

精力が衰える原因として、「必要な栄養素が足りていない」ことや「運動不足」も考えられます。EDを改善するためにも、時間はかかりますが、根本から身体の基盤をつくっていくことが最も大切なのかもしれませんね。

スローセックス(セックスの工夫)

EDになりがちで、セックスがうまくいかない時は、セックスに工夫を加えてみましょう。
中でも、射精を目的としない「スローセックス」でじっくりと愛を育む方法はおススメですよ!50歳を過ぎ、ガツガツいくよりもゆっくり愛し合いたい、という方の中で密に人気を集めている方法です。また、アダルトグッズを試したりムードを変えたりしながら、セックス自体に工夫を加えることでED解消につながるはずです。

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