統計データ20歳代・70歳代のED患者分析データ

20代、70代の日本の男性人口の構成比率

ここでは、20〜29歳の年齢枠に絞って、2006年〜2015年までの人口・ED初診数・ED再診数の集計をとってみます。結果、なかなか興味深いデータが取れました。

20〜29歳の年度別ED患者分析データ


 ED初診ED再診男性人口ED初診÷男性人口
2006年4.92%3.43%16.43%29.95%
2007年5.30%3.10%15.69%33.78%
2008年5.52%3.09%15.37%35.9%
2009年5.26%2.47%15.11%34.82%
2010年5.43%1.94%14.81%36.68%
2011年5.91%1.98%14.56%40.60%
2012年6.86%1.80%13.92%49.27%
2013年8.02%1.92%13.59%59.01%
2014年8.20%1.70%13.47%60.09%
2015年9.07%2.10%13.38%67.83%
20〜29歳の年度別のED初診・ED再診・男性人口構成比率比較グラフ
年度2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年
ED初診4.92%5.30%5.52%5.26%5.43%5.91%6.86%8.02%8.20%9.07%
ED再診3.43%3.10%3.09%2.47%1.94%1.98%1.80%1.92%1.70%2.10%
男性人口16.43%15.69%15.37%15.11%14.81%14.56%13.92%13.59%13.47%13.38%

20〜29歳の比較表について

注目すべき点はこの世代の人口(緑のライン)とED再診数(赤いライン)は年々下がっていく一方で、ED初診数(青いライン)は年々増加傾向にあるという点です。これは何を意味しているのか推測してみます。人口減少しているのにED初診数が増加しているので、この世代のED率が年々上昇していることが明白。では若者がEDで悩む人が増えている点についてもう少し掘り下げてみたいと思います。

EDにはメンタルが要因の「心因性ED」、身体の病気、外傷、加齢による要因の「器質性ED」、服用している薬剤の副作用が要因の「薬剤性ED」の3パターンがあります。20〜29歳はまだまだ若いので体は健康なので器質性EDは滅多にいません、来院される患者様のほとんどが心因性EDの方が多いです。またここ最近は、この若い世代の方でうつ病の治療薬の副作用が要因である「薬剤性ED」に悩む方も増えています。

以上のことから20〜29歳の若い世代のメンタルが不安定になってきていることがうかがえます。試しにgoogleで検索窓に「最近の若者男性」と入力して検索をかけてみると・・・・「最近の若者男性が女性化している」「最近の若者は体力がない」「昭和の男子にあった当たって砕けろ精神は皆無」「子供っぽい」「草食男子が増えている」「頼りない」「コミュニケーションが取れない」etc・・・・

皆さんも検索してみていただけるとおわかりいただけると思います。ボロボロに書かれています。もちろん若い男性全員に当てはまるわけではないですし、いつの時代も「最近の若者は・・・・・」と諸先輩方が口癖のようにダメ出しをする日本人の風習の影響もありますが、当院での集計データで若者のEDが増えてきているという結果からも近年、そのような男性が増えてきているということはあるのかもしれません。

この要因として社会的な背景の影響もあると思います。女性(母親)の社会進出、家庭内での教育的な問題、政治的な不安、国の未来への不安、所得格差、少子化問題、あげたら切りがないくらいの様々な要因があるとは思いますが、一番の要因は時代とともに社会的に男女の差がなくなってきていることから女性の自立心や主体性向上により強い女性が増えたことで協調性の弱い男性が増えているのではないでしょうか。

最後にED初診数は増加しているがED再診数が減少していることについて説明させていただきます。先に説明させていただいた通りこの世代のEDは「心因性ED」がメイン、よって何かのきっかけでEDの悩みが改善するケースが多いのです。もう少し具体的に説明いたしますと服用している薬剤の副作用による「薬剤性ED」は別として、「心因性のED」のほとんどは、バイアグラ等のED治療薬を服用して1回〜数回、納得いく性行為ができれば、それが自信へとつながり、その後はED治療薬を服用しなくても改善するケースが多いということが集計データからも証明されているということなのです。

若い世代で万が一、同じようにEDで悩まれている方がいらっしゃいましたら、ED治療薬を試してみることによって改善される可能性は十分にあります。当院のような専門病院もここ最近増えております。インターネットでお近くの病院を調べて一度受診されてみてはいかがでしょうか?

70〜79歳の年度別ED患者分析データ


 ED初診ED再診男性人口ED初診÷男性人口
2006年1.30%0.79%10.95%11.92%
2007年2.41%2.06%11.28%21.38%
2008年2.08%2.05%11.54%18.07%
2009年2.03%2.33%11.56%17.58%
2010年1.93%2.61%11.82%16.37%
2011年2.46%2.84%12.12%20.28%
2012年2.60%3.61%12.48%20.84%
2013年1.80%3.79%12.91%13.94%
2014年2.23%4.47%13.21%16.69%
2015年1.61%4.27%13.09%12.28%
70〜79歳の年度別のED初診・ED再診・男性人口構成比率比較グラフ
年度2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年
ED初診1.3%2.41%2.08%2.03%1.93%2.46%2.60%1.80%2.23%1.61%
ED再診0.79%2.06%2.05%2.33%2.61%2.84%3.61%3.79%4.47%4.27%
男性人口10.95%11.28%11.54%11.56%11.82%12.12%12.48%12.73%13.21%13.09%

70〜79歳の比較表について

上記データは、70〜79歳の年齢枠に絞った、2006年〜2015年までの人口・ED初診数・ED再診数の集計データです。
結果、人口・ED初診数・ED再診数のどれもが増加傾向にあることがわかりました。この年代になると、ほとんどの方が症状は違えど自力で満足な勃起ができるという人はいなくて当たり前です。つまりこの人口・ED初診数・再診数のグラフは、そのまま性的欲求(パートナーとのセックス欲求)の度合いの表と言っても過言ではありません。人口とED初診数の割合に大きな変化が見られないことから古希を過ぎても尚、性的欲求のある方はさほど減少はしていないということになります。

注目すべきところは、ED再診の数がしっかりと年々増加傾向にあるという点です。ED再診は必ずED初診を経ているので一度でもバイアグラ等のED治療薬を服用したことのある人ということ。そのED再診の数が増加しているということは、効果がなければリピートしませんから70を過ぎてもED治療薬がしっかり効いているということになります。

セックスをすることで分泌されるβ-エンドルフィン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどはストレスの軽減、免疫力向上、各臓器の活性化を高めるなどの作用があることから健康に良いとされています。つまり、ED治療薬によりEDが改善されることで性的欲求の低下を抑えることは、健康にも一役買っていると解釈してもおかしくありません。

1998年に米国で、1999年に日本国内でバイアグラの発売が開始される前までは、EDになってしまうことで性行為を諦めていた男性が山ほどいたことでしょう。しかしバイアグラによりEDが改善され諦めていた性行為ができるようなることで心も体も健康になりことを考えると、「男性にとって夢の薬」と呼ばれる意味も納得できます。