男性更年期(LOH症候群)とは?|EDとの関係はある?

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浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修
更新日:

男性更年期とは、加齢に伴い男性ホルモンが低下することによって起こる様々な症状の総称で、主に40歳以降の男性にみられます。身体的症状(だるさ、筋力低下、痛み)・精神的症状(不安、不眠、うつ症状)の他、性機能低下(性欲低下やED)などが挙げられ、医学的には LOH症候群(Late-Onset Hypogonadism)と呼ばれます。
朝起きた時から、体がだるい・疲れが取れていない、日中は仕事に集中できない、夜性欲がわかない、ED症状があるなどが、典型的な症状です。
LOH症候群の定義
LOH症候群は、「加齢による血中テストステロンの低下とそれに伴う種々の症候を呈するもの」と日本内分泌学会「男性の性腺機能低下症 ガイドライン2022」で定義されています。
(出典:日本内分泌学会「男性の性腺機能低下症 ガイドライン2022」p.8)
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(参考:LOH症候群(加齢性腺機能低下症)|順天堂外学医学部付属順天堂医院)
LOH症候群は、男性ホルモンであるテストステロンの低下により発症するもので、主に40歳以降の男性にみられ、特に50〜60代での発症率が高いとされています。中でも、体内で実際に作用する「生物学的活性テストステロン(Bioavailable Testosterone)」の減少が重要な要素とされています。
「生物学的活性テストステロン」とは、「遊離テストステロン」と「アルブミン結合型テストステロン」の合計を指し、体内ですぐに作用できる有効な男性ホルモンのことです。総テストステロン(血中全体のテストステロン濃度)は20代をピークに徐々に低下しますが、生物学的活性テストステロンは、40歳を過ぎた頃からより急激に減少していく傾向があります。
なお、テストステロンの低下には個人差があり、すべての人が男性更年期(LOH症候群)を発症するわけではありません。中には、70代になっても自覚症状がほとんどない人もいます。
2004年に日本生殖内分泌学会雑誌に掲載された大阪大学の研究(性機能外来を受診した175名を対象)では、総テストステロン(TT)は加齢による大きな変化が見られなかった一方で、遊離テストステロン(aFT)および生物学的活性テストステロン(BT)の低下が顕著であったと報告されています。このことから、LOH症候群の診断においては、aFTやBTの測定も重要な指標であると考えられています。
(出典:Bioavailable Testosteroneと加齢・性機能|2004年 日本生殖内分泌学会雑誌 19-23ページ)
上記のグラフにも示されるように、女性の更年期は40代後半から50代前半の閉経を挟んだ約10年間に集中するのに対し、男性の場合はテストステロンが長期にわたってゆるやかに減少するため、LOH症候群の発症時期がはっきりとは定まりません。 このため、「年齢のせい」「気のせい」と見過ごされやすく、40歳以降の男性であれば、誰でも発症する可能性がある点が特徴です。
男性更年期の発症率・症状の自覚割合(日本のデータ)
男性更年期(LOH症候群)は、まだ認知度が低く、実際に医療機関を受診し診断を受けた人はごく少数であり、明確な発症率は現在のところ調査されていません。 参考になる調査データとして、厚生労働省が令和4年に実施した「更年期症状・障害に関する意識調査」(AMSスコア)があります。AMSスコアは、男性更年期の症状の簡易検査で、この検査に加えて血液検査での各種テストステロン値の低下があるかどうかが男性更年期(LOH症候群)の診断要素となりますので、参考値としてご覧ください。
この調査では、20〜64歳の男性を対象に、以下のような結果が報告されています。
指標 | 20~ 29歳 |
30~ 39歳 |
40~ 49歳 |
50~ 59歳 |
60~ 64歳 |
---|---|---|---|---|---|
AMS スコア 軽度~ 重度 |
28.5% | 28.6% | 36.2% | 42.2% | 43.9% |
(出典:令和4年インターネット調査「更年期症状・障害に関する意識調査」|厚生労働省)
男性更年期は、老化現象と考えられてしまい、本人が気づきにくく見過ごされやすい傾向があるため、「もしかして?」と感じたら、早めに専門医へ相談することが大切です。
【AMSスコアとは】
20代、30代でもLOH症候群を発症する?
20代や30代の若年男性の場合、「男性更年期」とは呼びませんが、更年期に類似した症状を訴えるケースがあり、上記の厚生労働省の意識調査によると、AMSスコア(男性更年期障害質問票)で「軽度〜重度」に該当した若年層の男性は、20代で28.5%、30代で28.6%存在しています。
こうした若年層の症状は、必ずしも加齢によるものとは限らず、過度なストレス、睡眠不足、運動不足、生活習慣の乱れ、精神的な要因などが複雑に関与してテストステロンが低下している可能性がありますので、症状が複数該当し、つらい場合には、ホルモン検査を受けてみると良いでしょう。

男性更年期(LOH症候群)の原因は、加齢によるホルモン分泌低下が原因ですが、それに加えて、生活習慣の乱れや慢性的なストレス、睡眠の質の低下なども、深く関係しており、発症を早めたり、リスクを高める要因となります。
加齢
男性更年期の直接の原因は、「加齢」による各種テストステロンの低下です。体内で働けるテストステロンは20歳以降徐々に低下していき、40歳を過ぎたころから徐々に症状がではじめ、やる気の低下、性欲の低下、筋力の減退、EDなどの原因となります。
精神的・社会的ストレス
過度なストレス(職場、家庭、人間関係)は、自律神経やホルモン分泌に影響し、更年期世代だけでなく、若い世代でもストレスによって、男性ホルモンが低下しているケースが見られます。
睡眠不足・睡眠の質の低下
テストステロンは、睡眠中に分泌されやすく、睡眠不足であったり睡眠の質が低下していると、十分なテストステロンが分泌されないため、男性更年期のリスクを高めると考えられます。
生活習慣の乱れ
運動不足、肥満、喫煙、過度の飲酒は、ホルモンのバランスを崩しやすく、加齢による変化と重なることでリスクが上昇します。
生活習慣病や精神疾患
糖尿病、高血圧、脂質異常症やうつ病などの精神疾患は、各種テストステロンの低下や性機能障害の発症を高めることが知られています。
男性更年期(LOH症候群)は、1つだけではなく、複数の症状として現れ、以下のような症状が多く報告されています。歳をとったら多少なりとも誰もが感じる症状ですが、その度合いが著しく、つらさを感じたり、「仕事」や「生活」に支障がでてきます。
慢性的な疲労感・倦怠感

やる気が出ない、朝起きても疲れが取れていない、日中に眠気やだるさを感じるなど、慢性的なエネルギー不足を感じる。テストステロンは筋肉の代謝や赤血球産生に関与するため、低下すると疲労が蓄積しやすくなります。
筋力の低下・体力の衰え
以前より物を持ち上げにくくなった、筋肉量が落ちてきたと感じる。テストステロンが減ると筋肉量が維持できなくなり、筋力や基礎代謝が低下します。
性欲(リビドー)の低下

性的な関心が薄れた、性行為への意欲が湧かない、マスターベションの頻度が減ったなど。テストステロンは性欲に直接関与するため、分泌低下はそのまま性欲の低下につながります。
勃起機能の低下(ED)
勃起しない、維持できない、中折れする、といった症状。性欲低下、血管機能の衰え、自律神経の乱れ、心理的要因などが重なってEDを引き起こします。
意欲の低下・やる気が出ない
仕事や趣味に対する情熱がなくなる、何事にも前向きになれない。テストステロンの低下は、ドーパミンなどの神経伝達物質にも影響し、やる気や意欲の低下を引き起こします。
イライラ・情緒不安定

小さなことで腹が立つ、気持ちの浮き沈みが激しい。ホルモンバランスの乱れにより、感情のコントロールが難しくなります。
うつ症状・抑うつ傾向
気分が沈む、食欲や睡眠に変化がある、未来に希望が持てない。テストステロンの低下がうつ病と同じような症状を引き起こす場合があることが発表されています。
※うつ病の方が、かならず総テストステロン値や遊離テストステロン値が低いわけではありません。
男性更年期(LOH症候群)は、症状が多岐にわたるため、本人が「加齢のせい」と思い込み、見過ごしてしまうことも少なくありません。まずは、簡易チェックをしてみましょう。
男性更年期(LOH症候群)を調べる方法として、AMSスコア(Aging Males' Symptomsスコア)があり、国際的に用いられている男性更年期の症状評価指標の1つです。身体機能に関する質問が7項目、精神面が5項目、性機能に関連するものが5項目あります。複数に該当し、症状がつらく感じている場合には、男性ホルモン検査を受けてみるとよいでしょう。
セルフチェックシート
5段階評価で、「なし」1点、「軽い」2点、「中等度」3点、「重い」4点、「非常に重い」5点。
27~36点が軽度、37~49点が中等度、50点以上が重度と判定します。
↓ ↓ ↓
AMS スコア:点
あなたはです
男性更年期(LOH症候群)と勃起障害(ED)は密接に関連しています。男性更年期の代表的なサインとして、「中折れ」をはじめとするED症状が挙げられます。
テストステロン低下と勃起機能の関係
テストステロンは、男性の性欲に強く関わっていることは、ご存知の方も多いと思います。テストステロンは性欲だけでなく、勃起を引き起こす際に重要な「神経」や「血管」の機能にも関与しています。加齢によりテストステロンが低下すると、以下のような影響が現れます。
- 性欲が湧かず、性的刺激を感じにくくなる 又は 感じなくなる
- 勃起までに時間がかかる
- 十分な硬さにならない、「中折れ」し勃起が維持できない
- 射精時の快感が弱くなる
テストステロンが低下することで、「性欲」を低下させるだけでなく、「ED症状」を引き起こし、著しく性機能を低下させます。
EDの原因はテストステロン以外にも


EDの原因は、テストステロンの低下以外にも、以下のような複合的要因によって引き起こされます。
- 加齢に伴う動脈硬化による血流不足
- 糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病
- ストレスやうつなどの心理的要因
- 常用薬による副作用(薬剤性ED)
特に男性更年期を引き起こす40代~60代は、社会的責任も大きくなったり、子育てなど家庭での金銭的負担の増加があり、ホルモンの変化に加えて心理的なプレッシャーや慢性的な疲労も重なりやすく、これがED症状をさらに悪化させることがあります。
【EDとは?】
また、根本的な生活習慣の見直しも非常に重要となります。
適度な運動(筋トレ・有酸素運動)でテストステロンの分泌促進

男性ホルモンであるテストステロンの分泌を高めるには、運動習慣が非常に効果的であることが複数の研究で示されています。特に有酸素運動と筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)をバランスよく組み合わせることがオススメです。
有酸素運動は、ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどがあり、心肺機能の向上やストレス軽減に役立ち、テストステロン分泌にも良い影響を与えます。また、筋トレは直接的にテストステロンの分泌を促すことが知られており、特に下半身の筋肉を使う「スクワット」や「デッドリフト」のような大きな筋肉を使う全身運動が有効です。
長距離のマラソンなど過度な運動や極端な筋トレは逆にホルモンバランスを崩す可能性があるため、週3~4回を目安に気持ちよいと感じる適度な量の運動がよいでしょう。
十分な睡眠(7時間以上、就寝前のスマホや飲酒は控える)

テストステロンは、睡眠中に分泌が高まり、寝起き時点が一番高くなることが知られています。シカゴ大学の研究では、1日5時間未満の睡眠が1週間続くだけで、血中テストステロンが10〜15%減少するというデータもあり、慢性的な睡眠不足は男性更年期の進行を促す要因になります。また、就寝前のスマホや飲酒はメラトニン分泌や深い睡眠を妨げ、結果としてホルモン分泌に悪影響を与えるため、質の良い睡眠が取れるように意識しましょう。
⇒参考:Sleep loss lowers testosterone in healthy young men – UChicago Medicine
栄養バランスの取れた食事(亜鉛・ビタミンDなどがテストステロン合成に関与)

テストステロンの合成には、ミネラル(特に亜鉛)やビタミンD、良質な脂質・たんぱく質が不可欠です。亜鉛はテストステロン合成酵素の活性を高め、ビタミンDは内分泌機能全体の調整に寄与します。極端な糖質・脂質制限や加工食品ばかりの食事はホルモン代謝を妨げる恐れがあり、日常的にバランスの取れた「整った食生活」が重要となります。
ストレスの解消(趣味やリラクゼーションの確保)

ストレスによって分泌されるコルチゾールは、テストステロンの合成を抑制することがわかっています。現代の働き盛り世代にとって、適切に"オフの時間"を取ることは極めて重要です。読書、音楽、入浴、自然の中での散歩など、心身をリラックスさせる方法を日常に取り入れることで、男性ホルモンの安定につながります。
男性更年期(LOH症候群)の治療は、低下している「テストステロン」を補充するホルモン補充療法を中心に、生活習慣の見直しや精神面のサポートなど、多角的に行われます。
1.テストステロン補充療法(TRT)


TRT(Testosterone Replacement Therapy)は、加齢に伴うテストステロン低下が明確な場合に行われる補充療法で、注射薬、塗り薬、内服薬などがありますが、日本では、注射薬のみが医療用医薬品として認可されています。内服薬と外用薬(塗り薬)はドラックストアで薬剤師より説明を受けて購入できる第1類医薬品として販売されています。
- ・注射剤(エナント酸テストステロンなど):
2〜3週間ごとの筋注 - ・内服薬(メチルテストステロン):
金蛇精(錠剤を1日2~3回服用する) - ・外用剤(メチルテストステロン):
オットピンやプリズマホルモン軟膏(表皮の薄い部位や亀頭部・陰嚢(睾丸)などにすり込む)
TRTは、性欲の回復、うつ症状や筋力低下の改善などに有効ですが、前立腺疾患や肝機能異常がある場合は慎重な判断が必要です。またテストステロン補充療法では、適切な管理のもとに行わないと、急激な動脈硬化を引き起こす可能性がありますので、専門医に相談をし、市販薬をご自身で使用する場合には、用法用量を必ず守ることが大切です。
2.漢方薬による体質改善


ホルモン補充に抵抗のある方には、漢方薬による体質調整も選択肢となります。軽度〜中等度の男性更年期症状には、以下のような処方が例として挙げられます。
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):疲労感・食欲不振に
- 八味地黄丸(はちみじおうがん):下半身の冷え・夜間頻尿に
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):イライラ・不眠に
漢方薬については、「EDと男性更年期に効く漢方精力剤」で詳しく説明しておりますので、ご興味がある方はご覧下さい。
3.精力剤の活用(医薬品・サプリメント)


上記でも触れましたが、精力剤には、医薬品として、テストステロンを補充できる「金蛇精」や「オットピン」といった飲み薬や塗り薬があり、ドラックストアで購入できます。また、テストステロン合成に関与する「亜鉛」や「ビタミンD」を補給できるサプリメントもありますので、症状が軽度の場合には、試して見るとよいでしょう。
4. ED治療薬(PDE5阻害薬)


男性更年期では、性欲や勃起機能の低下がよく見られます。特に勃起機能の低下(ED)は、加齢による血流障害やホルモン変化、精神的ストレスなどが複合的に関与しています。ED治療薬(PDE5阻害薬)は、勃起機能を一時的に改善する薬ですが、有効性は非常に高いため、ED症状で悩んでいる方は活用すると良いでしょう。
現在では、3剤とも厚生労働省に認可されたジェネリック医薬品もあります。
薬剤名 (成分名) |
特徴 | 効果 発現 時間 |
作用 時間 |
---|---|---|---|
バイアグラ (シルデナフィル) |
1999年に認可されて 以来25年以上日本で 使用されている |
約30 ~40分 |
約4〜 6時間 |
レビトラ (バルデナフィル) |
即効性が特長 | 約15分 | 約5〜 10時間 |
シアリス (タダラフィル) |
持続時間が非常に長い | 約1~3 時間 |
最大36 時間 |
ED治療薬が効かない場合は重度の「LOH症候群」の可能性も
バイアグラやシアリスなどのED治療薬(PDE-5阻害薬)は、陰茎への血流を促す薬剤で、その有効性も非常に高いですが、テストステロンが著しく低下している場合には効果が十分に得られないことがあります。
そのような場合には、男性更年期(LOH症候群)の外来を受診して、テストステロン値の検査などを行ってみると良いでしょう。
セルフチェックで該当する項目が多い、あるいは日常生活に支障が出ていると感じる場合は、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。
男性更年期(LOH症候群)の診療を行っている医院


以下サイトにて、医療機関検索ができますので、受診希望の場合には、ご参考になさってください。
全国の男性更年期障害(LOH症候群)を診察する病院・クリニック|Caloo(カルー)また、症状が重症な場合には、様々な大学病院でも診療を行っていますので、最寄りのクリニックで改善しない場合には、受診も検討しましょう。
メンズヘルス外来 | 順天堂大学・順天堂医院泌尿器科
男性更年期障害(LOH症候群)|筑波大学腎泌尿器外科
男性更年期障害|東北大学病院泌尿器科
ED治療薬(勃起不全治療薬)は当院へ


中折れなどのED症状を改善したいという方は、当院へご来院頂くか、郵送で処方することが可能です。当院では、安価なジェネリック医薬品も取り扱っておりますが、すべて厚生労働省に認可された正規の医薬品のみを取り扱っており、海外製の模造品などの未承認薬は一切取り扱っていませんので、安心してご利用頂けます。
Q. 男性更年期とはどんな症状ですか?
A. 男性更年期(LOH症候群)は、性欲の減退、疲労感、気分の落ち込み、睡眠障害、イライラなどの症状が現れる状態で、加齢によるテストステロン低下が原因とされ、中でも、体内で実際に作用する「生物学的活性テストステロン(Bioavailable Testosterone)」の減少が注目されています。
▶男性更年期の症状の詳細はこちら
Q. 男性更年期は何歳から始まりますか?
A. 一般的に40歳以降で増加していき、特に50〜60代で発症率が高くなります。テストステロンの分泌は20代をピークに緩やかに低下していきますが、個人差があります。
▶発症時期と年代別割合はこちら
Q. 男性更年期は自然に治りますか?
A. 軽度な場合は生活習慣を見直すことで改善することもあります。適度な運動、十分な睡眠、亜鉛やビタミンDを意識した食事、ストレスの管理を行うことが重要です。
▶テストステロンを増やす「生活習慣」と「セルフケア」
Q. 男性更年期はどのように診断されますか?
A.まず、男性更年期特有の症状がどの程度あるのかの確認が行われ、「AMS」でのスコア評価が広く用いられています。また血液検査による総テストステロンや遊離テストステロンの測定によってテストステロン値が低下していることが確認され、「症状」と「ホルモン検査」が診断の要素となります。
▶AMSスコアと診断基準はこちら
Q. EDと男性更年期は関係がありますか?
A. テストステロンの低下は性欲に大きく関与しています。ED治療薬には性欲を増進させる作用はありませんので、ED治療薬を服用しても、男性更年期症状によって性欲が大きく低下している場合には効果は得られません。そのような場合には、ホルモン検査が推奨されます。
▶EDとの関係について詳しくはこちら
Q. 男性更年期は治療できますか?
A. 治療は可能です。テストステロン補充療法、漢方薬、ED治療薬、生活習慣の改善などにより、症状の緩和が期待できます。
▶治療の詳細はこちら