ED(勃起不全・勃起障害)とは

浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修

更新日:

EDとは、英語の「Erectile Dysfunction」の略であり、「勃起機能の低下」を意味します。日本では「勃起障害」「勃起不全」と訳されますが、まったく勃起が起こらないケースに限らず、硬さや維持が不十分であることも含め、「満足な性交がおこなえない状態」のことをいいます。 俗に言う中折れ(性行為の途中で萎えてしまう)がEDの一番多い症状です。
当院で2025年5月に20歳~79歳の男性10,000人を対象に行ったED有病者数調査2025では軽度EDも含めると推定2,134万人(46.4%)、つまり2.2人に1人が何らかのED症状を抱えていることがわかりました。

人によってさまざまですが、EDの原因は大きく4つに分類されます。

器質性ED中高年から発症することが多く神経の障害や、血管の動脈硬化の進行などが原因となって起きてしまうEDのこと。
心因性ED性行為自体の経験が浅い20~30代の若い男性に多く仕事や家庭などの日常生活におけるストレスや、性交がうまくいかなかったことのトラウマなどの精神的ストレスが引き金となるEDのこと。「性欲が出ない」、「性行為が面倒」なども、この心因性EDに分類される。
薬剤性ED内服している治療薬の副作用が原因で起きてしまうEDのこと。特に抗うつ薬が多い。また降圧薬や前立腺肥大症の治療薬が原因の場合もある。
複合型ED器質性・薬剤性・薬剤性が様々な組み合わせで複合して生じるEDのこと。

2015年に開催された第4回コンサルテーション会議(Fourth International Consultation on Sexual Medicine: ICSM)にて「ED:勃起障害・勃起不全」(Erectile Dysfunction)は以下のように定義されています。

【EDの定義】
満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること

  • まったく勃起しない(性欲はあるのに勃起が得られない)
  • 外科的手術後や事故の影響で勃起が得られない
  • 勃起しても硬さが不十分で挿入が難しい
  • 勃起はするが、維持が難しい(いわゆる中折れ)
  • マスターベーションは問題ないが、性行為の際に萎えてしまう
  • 性欲や興奮はあるが、勃起までに時間がかかる/起こりにくい
  • 性行為の経験が少なく、緊張や不安で勃起しにくい

上記のようにEDの症状は人によってさまざまです。これらの結果、性的な自信がもてず、性生活に億劫になってしまう人も多く見られます。

通常、性的な刺激を受けると、脳による興奮が神経を通して陰茎に伝わります。すると陰茎海綿体動脈が拡張し、十分な血液が流れ込むことで大きく膨らむのが、いわゆる勃起という現象です。
しかし、神経や血管に何らかの問題があり、海綿体に十分な血液が送り込まれないと、満足のいく勃起が得られず、ED症状につながります。

EDの自己診断では、一般にIIEF-5(International Index of Erectile Function-5:国際勃起機能スコア〈5項目〉) が用いられます。

初期診療などではSHIM(Sexual Health Inventory for Men)と呼ばれることもありますが、いずれも同じ5設問を用いる評価法です。SHIMでは、 過去6か月を対象に、設問②~⑤に 「0点(性交なし)」の選択肢を設ける運用が広く採用されています。
EDの治療効果の評価には、国際勃起機能スコア「IIEF-5(International Index of Erectile Function-5)」の使用が、ED診療ガイドラインで推奨されています。

以下の当院ホームページで自動計算チェックができますので、ご活用ください。

SHIM問診票

こちらは、SHIMの問診票で、②~⑤に0点(性交なし)が盛り込まれているパターンです。

Q. 過去6か月以内で以下の質問に当てはまるものを選択し、合計点数を出してください。
① 勃起してそれを
維持する自信はどの
程度ありましたか?
- 非常に低い
1点
低い
2点
中くらい
3点
高い
4点
非常に高い
5点
② 性的刺激によって
勃起した時、どれくらい
の頻度で挿入可能な
硬さになりましたか?
性的刺激は
なかった

0点
ほとんど、
又は全く
ならなかった
1点
たまになった
(半分よりかなり
低い頻度)
2点
時々なった
(ほぼ半分の頻度)
3点
しばしばなった
(半分よりかなり
高い頻度)
4点
ほぼいつも、
又は
いつもなった
5点
③ 性交の際、挿入後
にどれくらいの頻度で
勃起を維持できましたか?
性交を試み
なかった

0点
ほとんど、
又は全く
維持できなかった
1点
たまに維持できた
(半分よりかなり
低い頻度)
2点
時々維持できた
(ほぼ半分の頻度)
3点
しばしば維持できた
(半分よりかなり
高い頻度)
4点
ほぼいつも、
又はいつも
維持できた
5点
④ 性交の際、性交を
終了するまで勃起を維持する
のはどれくらい困難でしたか?
性交を試み
なかった

0点

極めて困難だった

1点

とても困難だった

2点

困難だった

3点

やや困難だった

4点

困難でなかった

5点
⑤ 性交を試みた時、
どれくらいの頻度で
性交に満足できましたか?
性交を試み
なかった

0点
ほとんど、
又は全く
満足できなかった
1点
たまに満足できた
(半分よりかなり
低い頻度)
2点
時々満足できた
(ほぼ半分の頻度)
3点
しばしば満足できた
(半分よりかなり
高い頻度)
4点
ほぼいつも、
又はいつも
満足できた
5点

SHIMの合計点数による評価

判定不可1~4点
重度ED5~7点
中等度ED8~11点
軽度~中等度ED12~16点
軽度ED17~21点
EDではない22~25点

かつてはEDのことをインポテンス(英:impotence)やインポテンツ(独:Impotenz)、略して「インポ」と呼ぶことがありました。しかし「インポ」という語は「能力が低い」「役立たず」などの侮蔑的な場面でも使われるため、医療用語として相応しくないとの議論が高まりました。こうした流れを受け、1995年には学会名も「日本インポテンス学会」から「日本性機能学会」へ改称され、以後は英語の「Erectile Dysfunction」の略である ED が用語として定着しています。

つまり、インポテンスとEDは指す状態は同じですが、現在の医療用語では「インポテンス」という表現は推奨されず、ED を用います。

勃起には、【性的刺激を脳で感じる】⇒【性的興奮が神経を通じて陰茎に伝達される】⇒【陰茎動脈の拡張によって血液が陰茎海綿体に流れ込む】という3つが必要不可欠です。脳が性的刺激を受けると、性的興奮が脳から陰茎に伝わり、陰茎動脈の内皮細胞から一酸化窒素(NO)が分泌されます。これが陰茎海綿体の平滑筋の中で、cGMPという神経伝達に関わる物質が産生され、血管平滑筋を弛緩させます。すると大量の血液が海綿体内に流入して、勃起が起こります。
これらのうち一つでもうまく働かないと、十分な勃起が起こらず、十分な硬さが出ない、中折れなどのED症状が起こります。また神経や血管の損傷が大きい場合には、まったく勃起をしないということも起こり得ます。

1、器質性ED(血管や神経の傷害)とは?

中高年からのEDに多いものが、「器質性ED」です。器質性EDとは、神経の障害や、血管の動脈硬化の進行などが原因となって起きてしまうEDのこと。病気がなくても、30歳を過ぎると加齢と共に血管は老化してくるため、弾力性が徐々に低下して(動脈硬化)EDの症状を自覚してくる方が出てきます。動脈硬化になると血管が十分に拡張せず、血流が悪くなり、陰茎海綿体にも十分な血液が流れ込まなくなります。

生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)の方は特に要注意!

【血管】

生活習慣病も血管に負担をかけますから、それが原因で動脈硬化が進行してしまうことも考えられます。他にも、喫煙や過度の飲酒も同様の危険性が!最近ED気味かも・・・と思ったら、まずは見直すことのできる生活習慣から変えていきましょう。

【神経】

正常な勃起には神経の働きが不可欠です。勃起は脳(中枢神経)での性刺激の認知を起点に、脊髄を介して末梢神経へ伝わり、陰茎動脈が拡張し、性器海綿体に血液が流れ込み、その圧力で勃起が起ります。とくに自律神経のうち副交感神経が優位になると勃起が促され、逆に交感神経が優位(緊張・不安・痛み・過度なストレス)だと抑制されやすくなります。

神経の異常には、糖尿病性神経障害やパーキンソン病などの内的要因に加え、脳出血・脊髄損傷といった外傷、さらに前立腺肥大症に対する手術や前立腺がんの手術など医療処置に伴う神経損傷が挙げられます。手術や事故で神経が大きく損傷・断裂した場合には、まったく勃起しないことが起こり得ます。一方、神経が温存されている場合は、年齢や基礎疾患、術式、リハビリの有無によって個人差はありますが、数か月〜2年程度かけて徐々に勃起機能が回復してくるケースもあります。

なお、神経が温存されている場合、バイアグラなどのPDE5阻害薬陰圧式勃起補助デバイス(ポンプ)などを用いた勃起リハビリを検討することがあります。重度の神経障害で回復が難しい場合でも、陰茎海綿体内注射(ICI)陰茎プロステーシスなど治療選択肢があります。

【ホルモン低下】

最近話題となっているのは、男性更年期障害(LOH症候群)です。40歳を過ぎたころから、体内で働くテストステロン(バイオアベイラブルテストステロン)が低下し、性欲の低下やED症状との関連が示唆されています。20~30代の方でも、ストレスなどの影響によってテストステロンが低下する場合もあります。気になる方は、こちらの【男性更年期とED】もご覧ください。

2、心因性ED(精神的なストレス)とは?

EDといったら、「中高年に多い症状」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

20~30代でも中折れや勃起障害に悩んでいる方が多く、そんな方に多いのが、「心因性ED」です。身体には不調がないのにいざという時に勃起しなかったり、頻繁に中折れしたり、というのは、仕事や家庭などの日常生活におけるストレスや、性交がうまくいかなかったことのトラウマなどの精神的ストレスが引き金となってしまっているのです。奥さんから子作り宣言された日だけはなぜかうまくいかない・・・ってことはありませんか?

それは「今日だけはうまくやらなきゃ!」というプレッシャーが大きなストレスとなり、神経に性的興奮がうまく伝わらないことで、自分の意思とは裏腹に、勃起できなくなってしまうんですね。このようなストレスやプレッシャーがあると、性的な興奮が神経を通してスムーズに陰茎に伝わりにくくなり、EDを引き起こします。

性行為自体の経験が浅い20代の若い男性が緊張からなる場合や、仕事で忙しくまた子作り世代でもある30代の男性に多いパターンです。

また、最近増えているうつ病によるEDです。「性欲が出ない」、「性行為が面倒」なども、この心因性EDに分類されます。

3、薬剤性ED(特定の薬による影響)とは?

服用している治療薬の影響で生じるEDを「薬剤性ED」といいます。つまり、薬の副作用が背景にあるEDです。

当院でも、年齢が若くても抗うつ薬・向精神薬・睡眠薬を服用している方、また年齢にかかわらず高血圧で降圧剤を服用している方では、薬剤性EDの可能性を念頭に置きます。実際に、当院医師よりアドバイスさせていただき、主治医と相談のうえ服用薬を調整したことで症状が改善に向かった例もあります(※自己判断での減量・中止は避け、必ず処方医にご相談ください)。

どの薬剤が関与しやすいかは、日本性機能学会監修の【 ED診療ガイドライン第3版 】で「EDを引き起こす可能性のある薬剤」として整理されています。以下に主なポイントを解説します。

降圧薬

勃起機能への悪影響を示唆する報告が多いのは、利尿薬β遮断薬カルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)です。
一方、α遮断薬アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬は影響が少ないとする報告が多く、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)は保護的に働く可能性が示唆されています。
ただし、降圧薬が勃起機能に与える機序は十分に解明されていません。さらに、器質性EDで述べたように高血圧そのものがEDの要因となり得るため、「降圧薬による薬剤性ED」か「高血圧によるED」か、あるいは両者の影響かを明確に区別するのは困難な場合が多いです。

抗うつ薬

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であるパロキセチン(先発:パキシル)の服用で64.51%、セルトラリン(先発:ジェイゾロフト)の服用で67.05%、また、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であるベンラファキシン(先発:イフェクサー)の服用で75%のEDを発症という報告がされています。しかし、アメリカのボストンにあるBACH(Boston Area Community Health)研究によると、ベンゾジアゼピン(デパス、レキソタン、セルシン、ワイパックス、メイラックス等の抗不安薬)ではオッズ比2.34(服用していない人より約2.34倍EDを発症させる)、三環系抗うつ薬(アモキサン、アナフラニール、トフラニール等)ではオッズ比3.35と有意だが、SSRI、SNRIでは有意差はなかったという報告もあります。
抗うつ薬の服用でEDの副作用を自覚しても、自らの判断で減薬または服用を止めたりすると、うつ病の治療に支障をきたすので必ず主治医に相談することが重要です。

オッズ比とは服用群の発症率と非服用群の発症率との比率です。
抗不安薬服用を始めている100人の中で「ED発症60人」「ED未発症40人」
抗不安薬を服用していない100人の中で「ED発症40人」「ED未発症60人」だった場合
【オッズ比計算方法】(60/40)÷(40/60)=2.25 ⇒ オッズ比2.25となります。

前立腺肥大症治療薬(BPH治療薬)

α遮断薬の服用で射精障害は多く報告があるが、EDに関しては影響が無いか保護的に働くという報告が多い。
BPH治療やAGA治療でも使用される「5-α還元酵素阻害薬」は多くの研究で一致してEDを誘発するとされている。プラセボ対照のランダム化比較試験(無作為化比較試験、RCT)ではフィナステリドで3.4~15.8%(プラセボ1.7~6.3%)、デュタステリドで1.7~11%(プラセボ1.2~3%)でEDが発生しています。

非ステロイド性抗炎症薬

2012年度版のEDガイドラインでは薬剤性EDを引き起こす可能性があると記載がありましたが、その後の試験でほかの要因(併用薬や関節炎そのものの影響)が関わっている可能性が高いのでEDとの関連性は薄いと考えられます。

特に抗うつ薬・向精神薬では、添付文書におけるEDの副作用頻度が低頻度として記載されることが少なくありません。 そのため、精神科または心療内科で処方を受ける際に薬剤性EDの可能性について十分な説明を受けていないケースが見受けられます。 また、うつ病などの精神疾患では性行動自体が少なくなり、症状に気づきにくいため、 当院受診時にはじめて薬の影響によるEDを知る方も少なくありません。

留意すべきは、上記EDガイドラインでも触れられているように、 薬剤性EDのことを知らずにEDも心の病のせいだと思い込んで気を落とし、更に病状を悪化させる可能性があるという点です。薬の副作用によるEDも起こり得るということを知っておきましょう。

また、EDの改善を図る際も、うつ病などの精神疾患の治療を損なっては本末転倒です。服用薬は自己判断で減量・中止せず、必ず処方医(主治医)にご相談ください。

4、複合型EDとは?

実際には、『EDの原因はこれ』と特定することは難しく、器質性・心因性・薬剤性が複合して起こることが多くあります。

例)前立腺肥大の影響で中折れを経験、その不調が不安につながって、さらに重症化→「器質性+心因性」

例)加齢による動脈硬化で高血圧傾向となり降圧薬を服用、その副作用も加わってEDが生じる → 「器質性+薬剤性」

例)薬の副作用による中折れ経験が不安を強め、性行為のたびに勃起しにくくなる → 「薬剤性+心因性」

例)仕事の疲労やストレスでED気味となり、さらにうつ病を発症して抗うつ薬の影響も重なる → 「心因性+薬剤性」

いずれの要因でも、PDE5阻害薬(バイアグラ等)が有効なことが多く、適切な服薬管理のもとで治療を行いますので、 気になる症状がある方は当院へご相談ください。

ED治療薬が一般的

まず試してみてほしいのは、バイアグラをはじめとするED薬の服用です。ED治療薬を服用し、その効果を判定するのが近年の主流となっています。特定の手術や疾患がない場合には、多くの場合でED治療薬の内服で大きな改善が見られます。日本ではバイアグラ(シルデナフィル)とレビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)の3種類の治療薬が販売されています。陰茎の血管を拡張し、血流を良くする作用があり、医師の診察のもとで処方を受けることができます。



レビトラについて
※バイエル社の「レビトラ」先発品は販売終了しています。 現在は国内正規のバルデナフィル錠(レビトラのジェネリック)をご案内しています。詳しくは こちら(バルデナフィル錠のご案内)をご覧ください。

ED治療薬以外の治療方法

陰茎締めつけリング陰茎締めつけリングは勃起補助器具のひとつで、一般には「コックリング」や「ペニスリング」とも呼ばれます。シリコンやゴムなどでできたリングを陰茎の根元に装着することで海綿体に流れ込んだ血液の流出を防ぎ、中折れを防止して勃起状態を維持できます。
陰圧式勃起補助器具空気圧を利用し、陰茎海綿体に血液を送り込む医療器具です。代表的なものとして厚労省からも陰茎勃起補助の効果が認められた「ビガー2020」があります。
陰茎海綿体注射
(ICI療法)
勃起を促すためにプロスタグランジンE1製剤であるアルプロスタジルという薬剤を陰茎海綿体に直接注射することで約1時間効果の持続が見込める方法ですが厚労省の認可を得ていない治療法であることと、治療費用が高くついてしまうことがデメリットと言えます。
陰茎プロステーシス移植外科手術によって陰茎にシリコン製の支柱を埋め込み、人工的に勃起状態をつくり出す方法で満足度は86%と高いのですが特殊な手術のため治療できる病院が限られることと、治療費用が300万円と高価過ぎることから一番ハードルの高い治療方法と言えます。
精力剤男性ホルモン分泌不足からくる更年期障害に起因する勃起不全の解消に効果が期待できる医薬品としてはヴィタリス製薬株式会社のオットピンと、摩耶堂製薬株式会社の金蛇精という糖衣錠があります。

自力で治す

また生活習慣病やうつ病などがある方は、EDをこれ以上進行させないためにも、それぞれの原因に応じた対策をとっていくことが重要です。たとえば糖尿病や高血圧などの生活習慣病による器質性EDの場合は、生活習慣の見直しや治療薬で、血糖値や血圧を正常に保ち続けることも大切です。

心因性EDでは、カウンセリングのほか、パートナーとの信頼関係の構築も重要です。(当院ではカウンセリングは行っておりません。)

薬剤性EDの場合は、ED治療薬の併用で十分な効果が得られない場合には、主治医の先生と相談しながら常用している薬を見直すことを当院よりお勧めする場合もございます。

ホルモンバランス(とくにテストステロン)の低下が背景にある場合もあり、睡眠・運動・食事管理の他、サプリメントを活用して栄養バランスを整えることも重要となります。 基礎知識はテストステロンとは もご参照ください。

集計期間:2025年5月23日~29日
調査方法:インターネット集計
調査対象:全国の20~79歳(5歳階級別) 男性 合計10,000名

※本調査は、人口構成比に基づき年齢別に割り振った「過去6ヶ月以内に性行為の経験がある」日本全国の男性20~79歳 10,000人を対象に調査を行いました
◆人口構成比は令和7年1月1日住民基本台帳年齢階級別人口を参照
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei02_02000389.html

「20~24歳:709人」「25~29歳:735人」
「30~34歳:727人」「35~39歳:775人」
「40~44歳:855人」「45~49歳:969人」
「50~54歳:1089人」「55~59歳:935人」
「60~64歳:824人」「65~69歳:768人」
「70~74歳:827人」「75~79歳:787人」

リサーチ協力 ⇒ 株式会社ネオマーケティング

日本の男性10,000人を対象に2025年5月に当院にて行った調査では20~79歳の男性の17.5%、約817万人が、中等度ED以上(勃起維持頻度:10回中6回以下)のED症状を抱えていることがわかりました。
「軽度(勃起維持頻度:10回中9回)」「軽中等度(勃起維持頻度:10回中7~8回)」のEDも含めるとその推定数は2,000万人以上となります。そうなると成人男性の2.2人に1人以上が何らかのED症状を抱えていると推測されます。

  • 【EDではない】毎回、性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる
    (勃起維持頻度:10回中10回)
  • 【軽度ED】たいていの場合、性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる
    (勃起維持頻度:10回中9回)
  • 【軽中等度ED】しばしば、性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる
    (勃起維持頻度:10回中7~8回)
  • 【中等度ED】時々、性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる
    (勃起維持頻度:10回中4~6回)
  • 【重度ED】たまに性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる
    (勃起維持頻度:10回中1~3回)
  • 【完全ED】毎回、性交に十分な勃起が得られない。また、維持もできない
    (勃起維持頻度:10回中0回)
年代 【EDではない】 【軽度ED】 【軽中等度ED】 【中等度ED】 【重度ED】 【完全ED】 【中等度ED】
以上
合計
20代 1016(70.4%) 215(14.9%) 112(7.7%) 68(4.8%) 15(1.0%) 18(1.2%) 101(7.0%) 1444(100%)
30代 1004(66.8%) 231(15.4%) 128(8.5%) 79(5.3%) 38(2.5%) 22(1.5%) 139(9.3%) 1502(100%)
40代 1093(59.9%) 303(16.6%) 226(12.4%) 127(7.0%) 63(3.5%) 12(0.7%) 202(9.3%) 1824(100%)
50代 1086(53.7%) 359(17.7%) 243(12.0%) 199(9.8%) 97(4.8%) 40(2.0%) 336(16.6%) 2024(100%)
60代 667(41.9%) 270(17.0%) 263(16.5%) 193(12.1%) 134(8.4%) 65(4.1%) 392(24.6%) 1592(100%)
70代 490(30.4%) 279(17.3%) 236(14.6%) 270(16.7%) 238(14.7%) 101(6.3%) 609(37.7%) 1614(100%)
合計 5356
(53.9%)
1657
(16.5%)
1208
(12.1%)
936
(9.3%)
585
(5.6%)
258
(2.5%)
1779
(17.5%)
10,000
(100%)

EDとは無縁と思われがちな20代で「EDではない」と回答した人は約7割、30代では7割切る結果に。更に6.8人に1人が軽中等度以上のED(勃起維持頻度が10回中8回以下)の悩みを抱えていることがわかりました。
勃起持続頻度が10回中、6回以下の中等度以上の深刻なEDに悩む割合は20代で14.3人に1人30代で10.8人に1人40代で9人に1人50代で6人に1人60代で4.0人に1人70代で2.7人に1人全体では5.6人に1人、という結果になりました。

ED進行状況 勃起維持頻度 推計人数 *1
EDではない 10回中 10回 2,461万人
軽度ED 10回中 9回 761万人
軽度~中等度ED 10回中 7~8回 555万人
中等度ED 10回中 4~6回 430万人
重度ED 10回中 1~3回 269万人
完全ED 10回中 0回 118万人
中等度ED以上 10回中 6回以下 817万人

*1 人口は総務省が公開している 住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(令和7年1月1日現在)を参照にし、ED有病者数の年代別割合を掛けて算出しています。

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ED(中折れ)を経験した時に男性自身は中折れして何を思いましたか?「男性」でも調査結果を紹介している通り【「がっかりする・残念な気持ちになった」(51.9%)】【「男として情けないと思った」(44.7%)】【「相手に対して申し訳ないと思った」(40.2%)】と思うのが大多数です。これは男性であれば予想通りの結果だと思います。
では、「女性側は何を思うのか?」これに関しては女性に直接、本音を聞いたことのある男性はあまりいないのではないでしょうか?
男性であれば誰しもご興味あるかと思い、当院にて調査を実施しました。

集計期間:2022年1月14日~1月17日
調査方法:インターネット集計
調査対象:全国の20代~50代の女性 (10歳階級:各650名) 合計2,600名

リサーチ協力 ⇒ 株式会社ネオマーケティング

女性の約3割がEDで性行為に支障がでた経験をしている

Q、男性がED(中折れ)で多少なりとも性行為に支障がでた経験はありますか?(n=2,600)

年代 ある ない わからない 合計
20代 154 (23.7%) 383 (58.9%) 113 (17.4%) 650 (100%)
30代 195 (30.0%) 339 (52.2%) 116 (17.8%) 650 (100%)
40代 227 (34.9%) 299 (46.0%) 124 (19.1%) 650 (100%)
50代 234 (36.0%) 266 (40.9%) 150 (23.1%) 650 (100%)
女性
合計
810
(31.2%)
1287
(49.5%)
503
(19.3%)
2600
(100%)

男性のEDにより性行為に支障がでた経験をしたことのある女性は20代~30代で約27%、40代~50代で約35%。当然のことながら若い人ほど経験は少ないが全体では約3割の女性が経験していることがわかりました。

女性の約7割が性行為中のEDで不満を感じる

Q、性行為中に男性がEDになったとき、不満を感じましたか?(n=810)
※男性が中折れ(ED)で多少なりとも性行為に支障がでた経験のある女性 810人を対象

年代 とても
不満だった
不満だった 少し
不満だった
不満は
感じなかった
わからない
(忘れた)
合計
20代 31 (20.1%) 31 (20.1%) 56 (36.4%) 30 (19.5%) 6 (3.9%) 154 (100%)
30代 43 (22.1%) 39 (20.0%) 67 (34.4%) 39 (20.0%) 7 (3.6%) 195 (100%)
40代 34 (15.0%) 45 (19.8%) 85 (37.4%) 52 (22.9%) 11 (4.8%) 227 (100%)
50代 36 (15.4%) 41 (17.5%) 69 (29.5%) 75 (32.1%) 13 (5.6%) 234 (100%)
女性
合計
144
(17.8%)
156
(19.3%)
277
(34.2%)
196
(24.2%)
37
(4.6%)
810
(100%)

男性のEDで性行為に支障がでた経験のある女性810人の内、577人(71.2%)が不満を感じていることがわかりました。
年代別で見てみると、「20代:76.6%」「30代:76.4%」「40代:72.2%」「50代:62.4%」と若い人ほど不満を感じやすいようです。

男性のEDにより若い女性は自分を責めてしまう

Q、男性が中折れした時にどう思いましたか?(n=810)
※男性が中折れ(ED)で多少なりとも性行為に支障がでた経験のある女性 810人を対象
(複数回答可)

年代 疲れている
のだろうと
思った
「自分に魅
力がないの
では?」
と不安にな
った
仕事などで
ストレスが
溜まってい
るのだろう
と思った
加齢による
もので仕方
ないと思っ
がっかり
残念な気持
ちになった
お酒の飲み
過ぎだと思
った
自分自身に
テクニック
がなく申し
訳なく思っ
「自分のこ
とを好きで
はないので
は?」
と思った
相手の男性
の健康に問
題があるの
ではないか
と思った
セックスの
マンネリ化
が原因と思
った
相手が緊張
しているの
が原因と思
った
なんとも思
わなかった
「臭いなど
自分自身に
問題がある
のでは?」
と心配にな
った
相手に嫌悪
感を抱いた
かわいいな
と思った
「浮気をし
ているので
は?」
と疑った
この人とセ
ックスしな
ければよか
ったと後悔
した
体の相性が
合わないの
で別れよう
と思った
肥満が原因
だと思った
なさけない
男だと思っ
この人との
お付き合い
は、もう潮
時かなと感
じた
子作り目的
による性行
為だったた
めメンタル
的要因だと
思った
その他 合計
20代 62
(40.3%)
58
(37.7%)
32
(20.8%)
15
(9.7%)
28
(18.2%)
24
(15.6%)
29
(18.8%)
23
(14.9%)
17
(11.0%)
12
(7.8%)
19
(12.3%)
9
(5.8%)
19
(12.3%)
12
(7.8%)
12
(7.8%)
8
(5.2%)
6
(3.9%)
7
(4.5%)
4
(2.6%)
4
(2.6%)
7
(4.5%)
4
(2.6%)
2
(1.3%)
154
(100%)
30代 92
(47.2%)
58
(29.7%)
46
(23.6%)
34
(17.4%)
41
(21.0%)
37
(19.0%)
30
(15.4%)
25
(12.8%)
24
(12.3%)
24
(12.3%)
14
(7.2%)
11
(5.6%)
11
(5.6%)
11
(5.6%)
9
(4.6%)
10
(5.1%)
7
(3.6%)
9
(4.6%)
6
(3.1%)
9
(4.6%)
7
(3.6%)
8
(4.1%)
2
(1.0%)
195
(100%)
40代 101
(44.5%)
60
(26.4%)
63
(27.8%)
64
(28.2%)
38
(16.7%)
34
(15.0%)
18
(7.9%)
19
(8.4%)
19
(8.4%)
15
(6.6%)
12
(5.3%)
16
(7.0%)
11
(4.8%)
5
(2.2%)
5
(2.2%)
6
(2.6%)
4
(1.8%)
3
(1.3%)
9
(4.0%)
5
(2.2%)
3
(1.3%)
7
(3.1%)
4
(1.8%)
227
(100%)
50代 108
(46.2%)
43
(18.4%)
63
(26.9%)
90
(38.5%)
35
(15.0%)
43
(18.4%)
21
(9.0%)
17
(7.3%)
17
(7.3%)
20
(8.5%)
13
(5.6%)
13
(5.6%)
4
(1.7%)
13
(5.6%)
6
(2.6%)
3
(1.3%)
8
(3.4%)
5
(2.1%)
4
(1.7%)
5
(2.1%)
5
(2.1%)
2
(0.9%)
1
(0.4%)
234
(100%)
女性
合計
363
(44.8%)
219
(27.0%)
204
(25.2%)
203
(25.1%)
142
(17.5%)
138
(17.0%)
98
(12.1%)
84
(10.4%)
77
(9.5%)
71
(8.8%)
58
(7.2%)
49
(6.0%)
45
(5.6%)
41
(5.1%)
32
(4.0%)
27
(3.3%)
25
(3.1%)
24
(3.0%)
23
(2.8%)
23
(2.8%)
22
(2.7%)
21
(2.6%)
9
(1.1%)
810
(100%)
  • 1位:「疲れているのだろう」と思った(44.8%)
  • 2位:「自分に魅力ないのでは」と不安になった(27%)
  • 3位:「仕事などでストレスが溜まっているのだろう」と思った(25.2%)
  • 4位:「加齢によるもので仕方ない」と思った(25.1%)
  • 5位:「がっかりする・残念な気持ち」になった(17.5%)
  • 6位:「お酒の飲み過ぎだ」と思った(17.0%)
  • 7位:自分自身にテクニックがなく申し訳なく思った(12.1%)
  • 8位:「自分のことを好きではないのでは?」と思った(10.4%)
  • 9位:相手の男性の健康に問題があるのではないかと思った(9.5%)

比較的、男性を責めるような感情を抱くことは少なく、むしろ男性の体調を気遣う意見が上位を占めています。しかし、悲観的になったり、EDの原因を自分の中に探してしまう女性も多くいて、特に若ければ若いほどその傾向が強いことがわかりました。悲観的、また自分を責める傾向にある回答別での以下のランキングを見るとそれは明らかです。

「自分に魅力ないのでは?」と不安になった

  • 1位:20代(37.7%)
  • 2位:30代(29.7%)
  • 3位:40代(26.4%)
  • 4位:50代(18.4%)

自分自身にテクニックがなく射精までさせられないことを申し訳なく思った

  • 1位:20代(18.8%)
  • 2位:30代(15.4%)
  • 3位:50代(9.0%)
  • 4位:40代(7.9%)

がっかりする・残念な気持ちになった

  • 1位:30代(21.0%)
  • 2位:20代(18.2%)
  • 3位:40代(16.7%)
  • 4位:50代(15.0%)

「自分のことを好きではないのでは?」と思った

  • 1位:20代(14.9%)
  • 2位:30代(12.8%)
  • 3位:40代(8.4%)
  • 4位:50代(7.3%)

「臭いなど自分自身に問題があるのでは?」と心配になった

  • 1位:20代(12.3%)
  • 2位:30代(5.6%)
  • 3位:40代(4.8%)
  • 4位:50代(1.7%)

そもそも若ければ若いほどEDを発症する割合が低くなるので、女性も「まだ若いから元気なはずなのに何で?どうして?私に魅力がない?私のことを好きではない?テクニック不足?」と自分の中に原因を探してしまう傾向にあると推測されます。20代30代のパートナーのいる男性は、このことをよく理解してパートナーに悲観的な感情を抱かせないようEDと向き合っていくことが大切です。

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