精力剤とは
精力剤とは

テーマ精力剤

精力剤とは?

精力剤とは、「肉体的な疲れ」や「精神的な疲れ」を軽減する「医薬品」や「食品」を総じて、精力剤と呼ばれます。男性に対してのみ使われている場合もありますが、「女性の精力」という表現もあり、その場、その場で使い方が変化しています。医学的には、40歳を過ぎた頃から起こる精力の低下は、男性ホルモンや女性ホルモンの低下が原因の1つとして考えられています。女性だけでなく、男性でも更年期障害が起こることが分かっており、やる気がなくなる、行動力がなくなる、慢性的にだるいなどの精力減退の要因となっています。

精力剤の分類と種類

まず、数ある精力剤ですが、その中でも大きく分けると「医薬品」と「サプリメントなどの食品」の2つに分類され、以下のような有効成分があります。

医薬品

身近なものとしては、ドラックストアで買えるビタミン剤やにんにくからの抽出成分なども、滋養強壮を効果・効能としており、精力剤として利用されています。

また、男性の更年期障害改善薬として、メチルテストステロンという成分が医薬品として認められています。
このメチルテストステロンを使った医薬品には、内服薬と軟膏剤も医薬品として承認されておりますが、どちらも薬剤師がいる薬局からでないと購入出来ない第1類医薬品に分類されています。

食品(サプリメント)

ビタミンB群をはじめとするビタミン類、亜鉛・鉄などのミネラル類、アルギニン、シトルリンなどのアミノ酸の他、様々な植物からエタノール抽出されたものを有効成分として、サプリメントなどで販売されています。


男性向けの精力剤

男性では、精力というと、仕事や私生活での「やる気」「活力」「行動力」をまず思い浮かべるのではないでしょうか?
10代や20代の頃は、積極的に動けたのに、今ではなかなか行動出来ない、やる気がでないと感じている方も多いはずです。

精力減退の原因をメンタルと考える方が多いですが、実は、加齢による血流低下やホルモンの分泌低下などの内分泌異常が、大きく関わっている場合もあります。
男性ホルモン(アンドロゲン)の急激な低下によって起こる症状は、「男性更年期」と呼ばれ、医学的には、「LOH症候群」と命名されています。40歳以上の男性では誰にでも起こる可能性があります。
若い方でも、普段から強いストレスを感じている方では、男性ホルモンの急激な低下が起こっている場合があります。

また、体内の代謝に関与していたり、体を構成しているビタミンやミネラルの不足、タンパク質の摂取不足などが、活力や行動力を低下させます。

これらのホルモンの分泌異常や、栄養素の不足は、以下のような症状を引き起こします。

  • 仕事のやる気が出ない
  • 体が慢性的にだるい
  • 大切な用事を忘れてしまう
  • 奥さんからSEXに誘われても性欲がわかない
  • 性行為が面倒

これらの症状を改善するために、不足してるホルモンや栄養素を医薬品やサプリメントで補給出来るように作られたものが男性向けの精力剤です。

「LOH症候群」とは、加齢やストレス、その他の病気によって、男性ホルモンの1つである「テストステロン」の体内での分泌量が低下し、「やる気の減退」「記憶力の低下」「筋力の低下」「勃起不全」「性欲減退」などが起こる症状です。


勃起に効く精力剤

また一方で、男性の精力としては「男性器の勃起機能」を連想する方もいらっしゃるのではないでしょうか?男性器の勃起力低下は、医学的には、「ED(勃起不全)」と呼ばれ、主に、加齢による動脈硬化が原因のものと、心因性のものがあります。

  • 性行為中に勃起が維持出来ず、中折れしてしまう
  • 十分な硬さが出ないため、挿入出来ない
  • 十分に勃起しないため、挿入してもすぐに抜けてしまう

というのがまさにEDの症状です。
ED症状に悩む日本人男性は、1800万人もいると推計されています。

勃起不全(ED)改善薬としては、バイアグラなどのPDE-5阻害薬が開発され、今では世界中のED男性に重宝されています。またサプリメントなどでも勃起力を改善する効果が謳われているものがありますが、ED治療薬に勝るものはありません。

※ED治療薬は、正確には精力剤として分類するべきではありませんが、「精力剤=勃起を促す薬」と考えている方もいらっしゃいますので、こちらで言及させて頂きます。

ED 治療薬の安全性と有効性
ED 治療薬について詳しくはこちらをご覧ください。

精力に効く漢方

精力に効く漢方というと、マムシやスッポン、朝鮮人参など誰もが聞いたことのある有名なものが多いのではないでしょうか?漢方と呼ばれるものも、日本の法律では、すべて医薬品か食品に分類されます。例えば、精力増強効果があるとされる「ムイラプアマ」は、根の部分は、特定の成分を含むため、医薬品に分類されます。しかし、根以外の他の部分は、特定の成分を含まないため、食品として使用することができます。漢方を使う場合でも、使用されている部位によって大きくその作用は異なります。

漢方の精力剤
それぞれの漢方成分について詳しくはこちらをご覧ください。

女性向けの精力剤

女性向け精力剤として現在あるものは、ドラックストアなどで販売されている「女性向け栄養ドリンク」や「女性向け栄養サプリメント」、「ビタミン剤」などです。医薬品に分類されるものと、食品に分類されるものがあります。

女性の慢性的な疲れや疲労感、やる気低下の原因の一つに、鉄の欠乏があります。
月経のある方で、鉄剤を摂取していない方の、ほとんどが「鉄欠乏」状態にあります。これは、生理によって、毎月、鉄を多く含む大量の血液が失われるためです。また、鉄の吸収率は低く、月経で失われた量を普段の食事から十分補うのは、なかなか出来ません。そのため、女性をターゲットにしている精力剤・栄養剤の多くに、鉄が配合されています。

鉄は、赤血球を作る大切なミネラルですので、不足している方が補給すると、慢性的な疲れや疲労感が大きく改善される可能性があります。

鉄は、非常に吸収率の低い成分ですが、サプリメントなどの食品成分である「ヘム鉄」は、タンパク質で鉄が包まれた状態となっており、高い吸収性があることが分かっています。

また40代を過ぎた頃より、「更年期障害」が慢性疲労、やる気の低下などを引き起こすことが知られています。女性は閉経に向けて、エストロゲンをはじめとする女性ホルモンの分泌が急激に低下し、ホルモン状態のバランスが崩れるため、のぼせやほてり、大量の発汗、動悸をはじめとする諸症状が起こります。また「やる気の減退」や「朝起きられない」「性行為に対する嫌気」などの、俗に言われる「女性の精力」を低下させる場合もあります。

女性の更年期治療には、医師に処方してもらう処方箋用医薬品を用いて、女性ホルモンを補充する方法(HRT)がありますが、その容量調整は非常に難しく、専門医の指導が不可欠です。
アメリカやヨーロッパなどの諸外国では、より副作用の少ない「ナチュラルホルモン(NHRT)」を使った治療も行われているようです。


女性の性欲を高める精力剤

女性の性欲を高めたり、性行為の気持ち良さを上げる、女性の性分泌液の量を高める、などを謳ったものがありますが、世界的にその有効性が確認された合法の成分は存在しません。