竹越昭彦院長コラムケース3.医師のED患者も多い。彼らが当クリニックを訪れる意外な理由


「実は私、開業医なんですが、自分のところでは職員の目もあり、ED治療薬を処方できないんです。


先生も同業だからおわかりでしょうけど、処方できないわけではないが、処方するといろいろと後が面倒で……」

このケースはEDの症状や原因についてのエピソードではないが、ED治療薬の処方が場合によってなかなか難しいこともあるということを示唆している。どのような薬を患者に処方したかについては、医師や医療機関には当然、守秘義務がある。ところが現実問題としては、ED治療薬を自分が勤める病院などで処方すれば、看護師などのスタッフはこれを知るところとなるだろうし、いろいろと噂されることは火を見るより明らかだろう。

実は、筆者のクリニックはこのケースのように、医師が患者として来院することが少なくない。最近ではEDの認知が進んだ結果、かなり敷居が低くなったとはいえ、一般の患者さんがEDの専門クリニックを訪れるのに若干の勇気が要るように、医師とて例外ではないのだ。

「地元でED治療薬などを処方してもらったら、あっという間に町中に知れ渡ってしまうから」という理由で、東京への出張などに乗じて筆者のクリニックを訪れる患者さんはかなり多いのである。こうした偏見や誤解が少しでもなくなればと願わずにはいられない。