二次性高血圧
二次性高血圧

テーマ二次性高血圧

二次性高血圧とは?

高血圧は発症する原因から2つに大別されています。腎疾患や内分泌疾患といった血圧上昇の原因が、検査によって特定できる高血圧を「二次性高血圧」と呼びます。一方、高食塩や肥満といった環境による影響が考えられるものの、詳細な原因が不明である高血圧を「本態性高血圧」と呼んでいます。高血圧全体に占める二次性高血圧の割合は約5から10%としている報告が多いようです。


二次性高血圧の特長とスクリーニング

2次性高血圧の診断

血圧が高い場合、加齢や食生活などが原因の生活習慣病である本態性高血圧と診断されやすいですが、特に次に示す特徴がある場合には、本態性高血圧らしくない所見とされています。これらの症状があてはまる場合は二次性高血圧でないかどうかの確認が必要となります


  • 20歳以下、50歳以上での発症
  • 初診時の収縮期血圧180mmHg以上、あるいは拡張期血圧110mmHg以上
  • 急な発症や短期間での血圧上昇
  • 血圧値と不釣り合いな臓器障害
  • 通常は有効である治療に対する抵抗性

二次性高血圧の原因となる疾患

二次性高血圧は次に上げる疾患によって引き起こされることが知られています。


  • 腎実質性疾患
  • 腎血管性疾患
  • 原発性アルドステロン症
  • Cushing 症候群
  • 褐色細胞腫
  • 甲状腺機能低下症
  • 大動脈狭窄症
  • 脳幹部血管圧迫
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 薬剤誘発性高血圧

これらの中でも「腎実質性高血圧」は二次性高血圧の中でも頻度が高く、高血圧全体の2から5%を占めるといわれています。また「腎血管性高血圧」は高血圧患者の約1%に認められ、腎臓と高血圧の間には密接なつながりがあることが分かっています

割合の多い腎実質性高血圧

腎実質性高血圧の主な原因は「糖尿病性腎症」や「慢性糸球体腎炎」「多発性嚢胞腎」といった腎障害です。糖尿病性腎症は糖尿病がもとになり腎臓の糸球体が細小血管障害のため硬化。慢性糸球体腎炎は何らかの感染症が原因で腎臓の糸球体に炎症を起こす急性糸球体腎炎が発症、それが1年以上続く症状です。多発性嚢胞腎は腎臓に嚢胞とよばれる水がたまった袋がたくさんできることで腎臓の働きが徐々に低下していきます。これらが原因となっている高血圧では、レニン−アンジオテンシン系の活性を阻害する薬により血圧をコントロールすることが治療の1つとして挙げられます。


2次性高血圧の治療

2次性高血圧の場合では、高血圧の原因となる疾患が分かっていますので、その原因となっている疾患を治療していくことが、優先となります。しかしながら、すぐに完治する原因疾患でない場合では、降圧剤などを併用し、血圧をコントロールしていく必要があります


2次性高血圧とED治療

二次性高血圧の検査結果

2次性高血圧の場合でも、バイアグラなどの ED 治療薬の併用で効果が期待できます。しかし、腎臓病が原因の高血圧の場合では、腎臓がどのくらい機能しているのかが重要で、腎臓の働きが著しく低下している場合では ED 治療薬の処方が受けられない場合もあります。腎臓の働きの指標となる、「クレアチニン」などの検査結果などが分かれば、判断してもらいやすいでしょう。